JOJO×乙一! ジョジョ4部ノベライズ「ジョジョの奇妙な冒険 ”The Book”」、11月26日発売!!

#追記(11/29):関連リンクを3つ追加。


1996年に「夏と花火と私の死体[AA]」で、若干17歳(筆時は16歳)にして第6回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞、2002年には「GOTH―リストカット事件」[AA]で本格ミステリ大賞を受賞、切なさと残酷さが入り混じる傑作を書き続ける、小説家・乙一(”きのと はじめ”では無い)先生による、「ジョジョ4部」ノベライズ、『The Book ~jojo’s bizarre adventure 4th another day~』が、いよいよ11月26日、発売!! 
吉良吉影の事件後、2000年冬の杜王町で起こる、謎の殺人事件を描いた、乙一先生による書き下ろし作品。
ハードカバー、皮のような質感を持った”ダーク・ブラウン”の表紙に、”The Book”という文字と、荒木先生描き下ろしのシンボルマークが金色で半押しされた、まるで洋書か何かのような、マンガのノベライズとしてはかなり異色の装丁。冒頭には荒木先生の描き下ろしイラストによる、”飛び出す”杜王町MAPも収録。

乙一先生が本書を書き上げるまでに要した時間は、約5年。没にした原稿は約2000枚以上に上るという。ジョジョファン、乙一ファンが5年間、本当に待ちこがれていた1冊。是非、読んで欲しい。

#なお、2002年10月に雑誌『読むジャンプ』で第1章だけが掲載された、乙一先生の4部ノベライズ『テュルプ博士の解剖学講義』(杜王町に引っ越してきた少年が、東方仗助と出会い、そして自身に隠された「秘密」のせいで何者かに狙われる…、というストーリー)は、残念ながら没に。このストーリーもディ・モールト魅力的だったので、機会があるならば是非、完結させて欲しいところ。

関連:

  • 「The Book~jojo’s bizarre adventure 4th another day~」乙一氏 SPECIALインタビューTSUTAYA online
    JOJOとの出会い、小説版の魅力など、乙一先生のJOJOへのアツイ想いを、5週連続のロングインタビューで掲載。インタビューは毎週月曜日更新予定。
  • レクイエムAdagio) / レクイエム – Wikipedia
    『The Book』の各章の冒頭に書かれていた文字。レクイエムの意味は、ラテン語で「安息を」。
  • 『The Book』電車中吊り広告(JR総武線車内)

    (情報グラッツェ!<aibaraさん
  • ウルトラジャンプ2007年12月号掲載、「乙一×荒木飛呂彦」対談より。

    ――装丁ですが、表紙にはキャラクターではなくて、杜王町のシンボルマークが。

    荒木:装丁のことを訊かれた時に、「杜王町を全面に押し出すデザインにしよう」って話したんですよ。キャラクターよりも、町全体の雰囲気を。「The Book」だし、シンプルに、奥深さを出したい、という感じ。

    ――普通は仗助とか敵の顔が表紙にくるんだろうけど、あえてそうじゃない、と。

    荒木:そう。挿絵を描くときも「町の中にいる主人公」みたいな、主人公だけど背景があるというか、それを気をつけたんですよ。この小説を読んだときに、キャラクターを押し出すより、絶対こっちだな、と思って。

  • 『青春と読書』 2007年12月号掲載、「対談/荒木飛呂彦×乙一」より。

    ――執筆5年、ボツ原稿2000枚はすごいですね。

    乙一:『ジョジョ』のキャラクターを自由に動かせてないというか、操り人形しか書けていない違和感がずっとつきまとっていて……。それで、いろいろと考える必要があると思って自分で何度もボツにして作戦を練っていました。
    こういうことをできるのは一生に一度なんじゃないかと思うと、納得できない原稿で本を出すのは一生後悔しそうだったので、各方面に頭を下げて本が出ない状況が続きました。

    荒木:3部や4部を描いていたころ、担当編集者から「悲しい話を描いてくれ」と言われたんですよ。僕もそれを目指したんだけど、でも若かったせいか、そこまで達していなかった。だけど、この『The Book』にはそれがあるんですよ。4部当時に目指していたものの完成形がある。完璧ですね。
    乙一:よかった……。ホッとします。

  • 「ジャンプSQ.」1月号(12/4売)に、荒木飛呂彦先生の「岸辺露伴は動かない」第2弾が掲載決定!!
    ジャンプSQ.にも、荒木先生と乙一先生の対談が掲載予定。(ただ、”The Book”公式サイトと、上で紹介したウルジャン2007年12月号、『青春と読書』 2007年12月号の対談は、ほぼ同じ内容だったので、ジャンプSQ.掲載の対談も、また同じかもしれない。)
  • 乙一FAN!
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