<ロケテスト版の仕様>
- 筐体は『ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド2』の流用し、上からポスターを張り付けて無理矢理デス2にしていた。
「The House of The Dead 2」の ”The”の部分がはみ出していた(W
- ガンもドリームキャストガンではなく、ボタンなどは一切付いていない標準のガンコン。
もちろんBボタンリロードなどはできない。中間デモのカットは筐体に付いている黄色いスタートボタンで行う。
- ロケテストでは1プレイ200円、コンティニュー100円。
高いと感じるが、ロケテ版の難易度がかなり低くされていた為、実はそうでもない。
- コンティニュー時の10カウントが、ちょっと速い。
サイフから小銭を出して入れると既にカウント終了タイトル画面というのが2度あった(俺がトロい!?)
- デモはデス2のオープニングを元に、流れていた文字を全てカットし、
ポリゴンキャラクターのみで短く再構成されたものを使用。
- (1)オープニングデモ、(2)タイトル画面、(3)デモプレイ、(4)タイトル画面で、
この1〜4を繰り返す。ロケテスト版ではハイスコア画面は入っていなかった様子。
- デモプレイは一見普通だが、民間人を片っ端から射殺。どう見てもわざと撃ち殺している。
- 逃げまどう女性民間人の悲鳴が、とにかく迫力がありすぎる。
「キャーーー!…ギャァアアアアアアアアアア!!!!」
どうやって収録したのだろうかと、心配に思うほど。
- 筐体の仕様により、2人までしか同時プレイはできない。VMには非対応。
各種表示は左右で1P側、2P側に分けられている。
ダメージも左右どちらかに表示されたかで決まる。
- 画面構成は、上にはスコアと、虹色に塗られた進化ゲージ、
下には残り弾数と体力ゲージがある。体力ゲージにはメモリが入っているが、
DC版デス2と同じく、1ダメージ=1ゲージではない。
- 進化ゲージは攻撃がヒットすると増加するが、外すと減ってしまう。
これを満タンになるとライフが増える。回復量は1メモリ分?
- 弾切れの際はリロードのメッセージが大きく表示される。
リロード方法は、画面外で引き金を引くだが、別に銃を画面外に向けるだけでリロードされるのは、
『ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド2』と同じ。
- 辺り判定はかなり大きかった。デス2の初心者モードと同じくらい?
- ボス戦ではちゃんとボスの体力が画面に表示され、
弱点には「Weak point」と文字と矢印で表示される。
- ゲームのテンポがかなり上がっている。
グイグイと視点が切り替わり、その速度もアップ。
敵を倒した吹っ飛びモーションの最中に既に視点は動いている。
ただし、静止している時間が短くなったぶん、アイテムなどは撃ちづらい。
- 敵に弾丸がヒットすると青白い光が出るので、ヒットしたことが一目瞭然。エフェクトも綺麗。
その反面、ハズした時のエフェクトは非常に地味で、効果音もゲーセンの騒音でぜんぜん聞こえない。
これは大きなマイナス要素だと思うが…
- ヒットと同時に、その敵からスコアや連続ヒット数が
スクウェアのRPGなのでのダメージ表示のような感じで勢いよく飛び出す。
効果音も「カキーン!」と気持ちいい。
- 急所(例の如く、金的)を撃つと連続ヒットがねらえる。
しかし、今回は敵が死なない限り、体勢を立て直して再度攻撃をしてくるので、
今までのように1発だけ当てて、それから他の敵を料理する戦法は使えなくなっている。
- 窓ガラスや街灯などはバリバリと壊せる。効果音もいい。
- 敵を倒した時、持っていた武器が吹っ飛んだり、全身が電気に包まれてショートしたりと、
モソモソと消えるだけのDC版に比べると演出が大違い。
- 引き金を引くのと、弾丸がヒットするまでの感覚に、ちょっとした違和感がある。
DC版デス2と同程度かもしれないが、
レスポンスのいいガンシューティングが数多くある
アーケードで遊ぶには、どうしても気になってしまう。一部処理落ちする箇所では、更に悪化…。
- 新しい敵が多数追加。
アーマー系は持っている武器の種類が増え、
ゾンビ(?)やメカボール、デス1で出てきた青コウモリ(!)などが追加されている。
- ドラム缶や木箱からはデスコスモスやデスマロンが出るのは同じだが、
それぞれの効果はかなり変化している。
ちなみに今回は、目立たない箱でも「Hit Here」の文字と共に矢印が表示される。
- 「デスコスモス(ピンク色)」は、DC版では体力回復だったが、
今回はタメ撃ちのマシンガンが4回使えるようになる。
これは最大10回までストック可能(だがステージクリア時に0に戻る)。
単なる連射でハズすと進化ゲージが低下するため、使いどころが難しい。
- 「デスマロン(黄色)」はクレジット増加はしないが、代わりに体力が全快する。
- 電球のように各所に設置されている「デスフラッシュ」は、
破壊すると爆発し、画面の敵を殲滅する。しかし、DC版と違って民間人は巻き添えにしない。
一般ユーザーに配慮した親切さ(って、これが普通!?)。
- 返り血を撃つ事による回復は無くなった。
攻撃を食らうと血痕が表示され、剣で切られるとタテに傷が入る、よくあるパターン。
海外の市場を意識してか、血の色が赤じゃなくてオレンジ(肌色?)だったのが気になる。
-
BGMは音量が小さくほとんど聞き取れなかった。
タイトル画面に流れるBGMや
ダッハウ倉庫でのBGMは前作と同じだったが、
その他のシーンや、新曲が入っていたのかどうかは不明。
もう少しゲームセンターの騒音でも耳に残るよう再調整が必要かも。
- 中間デモで声優さんによるボイスは一切入っていなかった。
NAOMI版になり、供給媒体がGD-ROMからマスクROMに変わったためと思われる。
-
パットくんも登場するかは不明
(↑プレジデントに訊こうと思いましたがタイミングを逃して訊けず……)
<ステージ1>
- ステージ1はアゼリアストリート。
ゲームボタンを押すといきなり敵が直ぐ目の前という状態から始まり、
レースゲームのように画面中央で3カウントされ、0と同時にゲームスタート。
- 大型のアーマー系が多数出現。メカなのか、ダメージを与えると体がショートしだす。
そして倒すとハデにスッ転び、手持ちの武器が吹っ飛ぶ。
- 途中、中間デモが入る。ユリとハチコウが2人でいるが、これまでの説明は無し。
ザザ提督にさらわれたマーサを追って広場に向かう。
- 壁をブチ破ったり、窓ガラスを割って飛び出したりと、とにかくドカーン、ガシャーンとハデハデな展開。
- デス1で登場した青コウモリが飛来。HOD2でのフクロウと同じようなパターン。ヒネリが足りない?
- 砂漠ステージで登場した盗賊タイプの敵が、1人だけドアから出現する場所があった。
金的を撃つともがき苦しむ。哀れ。
- デモで目立ちまくりのザザ提督。「ふぉふぉふぉふぉふぉ」…バルタン星人?
でも、目立つだけ目立っておいて、マーサを連れ去ってとっととヘリで脱出する。
この時のヘリの音が非常に違和感タップリで、まるで怪光線でも発射されているかのよう。
単なる効果音の設定ミスか、それとも本気でヘリの音として使われていたのか、どっちにしても修正求ム。
- ステージ1のボスは巨大な剣を持ったアーマー系の大型タイプ。
ボス戦前に「やつの弱点は剣だ!」とメッセージが出るので安心。
しかし奴は常に剣をブン回し、なかなか…というか、ちっとも止まってくれない。
通りすがりの方がプレイしていたが、その多くがここで苦戦していた。
- 本体はノーダメージ。だが弱点の剣を撃てば1発でスッ転んでジタバタ。
更にその最中でもガンガン剣に攻撃を加えることが可能。なれれば楽勝?
- ボスを倒すと虹色に彩られた、呆れるほどハデな「Stage Cleared」の文字。
そしてスコア精算画面に。
スコアは2P専用となったことにより、左右でそれぞれのスコアが精算されていく。
残りライフは小数2桁まで表示される細かさ。
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<ステージ2>
- ステージ2はダッハウ倉庫。
ユリとハチコウはマクネリーに聞いてやってきた風なセリフを交わし、
ハチコウが気合いを入れてカメラが引き、スタート。
- 主な敵はアーマー系や蛾など。見慣れた風景に、ちょっとホッとしたり。
- 「アーマージョブス(銃)」は攻撃の前に体が赤くなっていくので、
危険かどうかが視覚的に分かる。
- 「アーマーマクネリー(剣)」の斬撃で、モーションから実際にダメージを食らうまでの時間が短くなっていた。
といっても、DC版が変に遅すぎたので、これが普通なのかも。
- 「アーマーゲイツ(バズーカ)」は、攻撃のモーションが良くなっていたが、
攻撃が終わると一瞬で姿勢が戻っているのは不自然。効果音もちょっとズレていたような気が。
- 培養カプセルのようなオブジェがあちこちに設置され、撃つとバリーンと割れる。
- ゾンビ風の敵が雑魚として登場。
急所を撃つともがくかわりに倒れる(画面から消える)が、
直ぐに起きあがって攻撃してくる様は、まるで「起きあがりこぼし」。
- ステージ2終盤はゴキブリ…じゃなくて、グロブスが登場。ボエー!ボエー!とやたら吠える。
DC版と違い、弱点が「Weak Point」と表示されるし、
回転アタックも撃てば止まるので理不尽さは無い。
- グロブスとの戦闘中、周囲にはデスコスモス入りのドラム缶が配置されているが、
タメ撃ちはマシンガンなのでたいして役には立たず。ボムファイアがほしい…
- グロブスを2匹倒して、次に5匹倒し、
そしてやっと最後にメタリックのグロブス(ボス)が出現するが、はっきりいってダレる。
登場シーン(攻撃できない)のたびにボエーボエーと吠えながらノソノソ歩いてくるので余計に時間がかかっている。
- ボスのメタリックグロブスとの戦闘中、護衛するように飛んできて静止する、2機のメカボール。
光が集中したかと思うと電撃を浴びせる攻撃シーンは、うっとうしく転がって吠えるだけのボスよりイカス。
ボスを叩かない限り、いくら倒しても直ぐに飛来する。
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<ステージ3>
- ステージ3はダッハウ美術館の入り口より開始、
扉をくぐると、そこはポルベニール大学だった(笑)。
デモでは「通路を突っ切って脱出するぞ!」と言っているが、自ら入ってきたのでは?とふと疑問。
- このあたりで、デモでのハチコウの動きが、ほとんど「片腕を斜め下にピシッと伸ばす」のみである事に気付く。
製品版ではカメラワークだけでなく、もっと多彩な動きを見せて欲しい。
- 民間人多数出現。目の目で腕を振る佐藤も。
女性民間人の悲鳴が痛い。ステージは殆どDC版と同じ。
- ラストでは、ダッハウ美術館2階あたりに、ボス「かりん(P真鍋がそう呼んでいた)」が出現。
「おまえはあの病院の看護婦!!」
「そうさ、看護婦に化けて監視していたのさ!」といった感じの会話をする。
つまり、デス2で登場した恐怖の看護婦の真の姿らしい。
しかし、衣装はともかく見た目は普通の女性でモデリングはユリ並に気合いの入った美女。
どう見ても、あのバケモノじみた看護婦との関連性は見いだせない。
- 登場シーンでは会話の最中、人形のようにクルクルと踊る。
この動きはモーションキャプチャか、それとも手作りか? それよりも、この踊りの意味が全く不明。
- 露出度の高い、女子プロレス風といった感じの衣装。
しかし頭には、何故かV字型のアンテナが。(仮面ライダーストロンガー風)
- 正方形のエネルギーフィールド
(でも、畳半畳の魔法のじゅうたんといった感じ)に乗り、
バク転などをしながら空中をギュイイインと移動し、
無駄にハデなモーションとともに電撃などで攻撃。
- 攻撃前に一定のダメージを与えると攻撃がキャンセルされる。
悲鳴はユリの「キャ!」といった声が使われていた。
- 体力を半分に減らした時点で、真の恐ろしさが開花。
狂ったようなスピードで動き、
電撃、蹴り(!)、カメハメ波(!!)と、もうここで終わってくれと言わんばかりのブチ切れた猛攻。
しかも、激しすぎる攻撃とエフェクトの多用により、処理落ち発生。
いくら撃っても弾が画面に反応しない状況に陥る事も。(オイオイ…)
- ステージ3をクリアし、スコアが精算されると、ここでロケテスト版は終了。
「本バージョンはこれで終了です」、
「鋭意開発中。正式発表をご期待下さい」のメッセージが表示され、タイトル画面に戻る。
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