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【2002年11月】


[11/23]「ゼルダ」だけじゃない! 「オマケ」として収録・添付されたゲーム  [11/14]「Games Japan Festa in OSAKA 2002」  [11/12]「高橋名人のトークショウ」イベントレポート 

2002/11/23
「ゼルダ」だけじゃない! 「オマケ」として収録・添付されたゲーム

15日、ゲームキューブの大作「ゼルダの伝説 風のタクト」を予約すると、 N64版「ゼルダの伝説 時のオカリナ」と「裏ゼルダ」を収録したディスクが貰えるという一大キャンペーンが告知された。あまりに豪華な特典DISCの内容と、「数量に限りがある」という一文から、ゲームファンの間で大反響と混乱を呼んでいたが、 22日の任天堂からの正式告知で、「数量の限定は致しません」となり、キャンペーン参加店で予約すれば、(受け渡し時期に差はあれど)必ず貰えるように変更された。

これまで「○○コレクション」や「○○1&2」といった 複数のタイトルが1セットにされたものは多数発売されているが、 今回のゼルダのような、あくまで「オマケ」として別タイトルが 収録・添付されたゲームソフトは、果たしてどれだけあっただろうか。

そこで、あくまで「オマケ」扱いで収録されているものだけに絞り、 俺のアバウトな記憶&Googleパワーを頼りに、リストアップしてみる事にした。

<ルール>
・新作(リメイクは除外)に、前作・関連作がオマケとして収録(添付)されている
・タイトルでは単一作品だが、前作・関連作もオマケで収録されている
・本編のミニゲームやオマケ要素として、他のゲームが収録されている



■1985〜1995
ハードスペックの低さやロムカートリッジの容量制限で、 アーケードからの移植もままならなかった時代。 日々生み出される新しいゲームが圧倒的に魅力的で、 過去を懐かしむにもまだ日が浅かった為、 わざわざ古いタイトルがオマケ収録される事なども極めて希だった。
<オマケ> <本編>
【FC】ボンバーマン(1985) 【GB】ボンバーボーイ(1990)
「ボンバーボーイ」モードとは別に、ファミコン版の移植である「ボンバーマン」モードがある。昔のパスワードも使える(一応は)。
【AC】テディボーイブルース(1985) 【音楽CD】SING!! SEGA GAME MUSIC(1990)
ゲームではなく音楽CD。メガCDで再生すると「テディボーイブルース」が遊べる変わり種。BGMは石野陽子ではないらしい
【AC】ゼビウス(1983) 【PCE】ゼビウス ファードラウト伝説(1990)
メインはコンパイルが手がけた新作「ファードラウト伝説」。豪華なオマケとして初代「ゼビウス」も収録された。
【AC】パックマン(1980) 【SFC】ハロー!パックマン(1994)
パックマンにツッコミを入れて操るアドベンチャーゲーム。オマケとして「パックマン」「ミズ・パックマン」も収録。
【AC】ペンゴ(1982) 【MD】ぺぺんがペンゴ(1995)
セガがメガドライブで最後に発売したソフト。本編や対戦モードの他、昔なつかしのアーケード版「ペンゴ」も収録。
「スペースインベーダー」は、様々な機種でリメイク版や移植がされ、 オリジナル版がオマケ収録される事もかなり多い為、割愛。


■1996〜2000
メディアがCD-ROM主体になり、ハードスペックも飛躍的に向上。 アーケードからは、ただの移植だけでなく、 コナミの「DELUXE PACK」のようなカップリング移植や、 「ナムコミュージアム」「カプコンジェネレーション」のように 往年の名作を一纏めにしたものが発売される。 更に一世代前の家庭用ハードからも、「ファンタシースターコレクション」や「ナムコアンソロジー」などが発売。 他社もそれに追随し、名作・駄作ひっくるめて移植ラッシュが続いた。 しかし、それらは十分「商品」として成り得た為、 わざわざ「オマケ」として扱われる事は、あまりなかった。
<オマケ> <本編>
【PS】ジャンピング・フラッシュ!(1995) 【PS】ジャンピング・フラッシュ!2(1996)
ムームー星人で初期のPSを盛り上げた、「元祖飛びゲー」の続編。 DISCは2枚組で、1枚が「2」、そしてもう1枚は前作「ジャンピング・フラッシュ!」のヨーロッパ版!(ほぼ国内版と同じ)
情報感謝!<ピカわ さん

【AC】エジホン探偵事務所(1995) 【SS】ゲームウェア(Vol.1〜5)(1996)
広告や体験版、連作ゲームなどが収録されたCDマガジン「ゲームウェア」の看板ゲームとして収録(Vol2にだけは未収録)。
【AC】ディープ・スキャン(1979) 【SS】ダイナマイト刑事(1997)
イカれたCMが話題を呼んだ格闘アクション。オマケ収録の「ディープ・スキャン」はディープな老セガマニアを感涙させた。
【AC】エレベーターアクション(1983) 【SS】エレベーターアクション・リターンズ(1997)
アーケード最新作の移植。1度ゲームをクリアすると、初代「エレベーターアクション」がプレイ可能に。
【FC】忍者じゃじゃ丸くん(1985) 【SS】忍者じゃじゃ丸くん 鬼斬忍法帳(1997)
あのゲームスタジオが「じゃじゃ丸くん」を3Dに!しかし…。PSから移植の際、ファミコン版「じゃじゃ丸くん」を追加収録。
【PS】リッジレーサー(1994) 【PS】R4 -RIDGE RACER TYPE 4-(1998)
本編とは別に、ボーナスDISCとして、 研究として作られた「秒間60コマで動く初代リッジレーサー」が付属。わざわざ比較用として「30コマで動くオリジナルVer」も収録しているのがニクイ。
【AC】トランキライザーガン(1980) 【DC】ダイナマイト刑事2(1999)
前作のオマケが好評だった事から、今作では「トランキライザーガン」をオマケで収録。 マニアック過ぎるチョイス。
【AC】ドンキーコング(1981) 【N64】ドンキーコング64(1999)
イギリスのレア社開発による3Dアクション。 条件を満たすとミニゲームに初代「ドンキーコング」が出現。ファミコン版では削られていたステージ2も忠実移植。
情報感謝!<風来のシュンさん

【FC】飛龍の拳III(1990) 【GB】飛龍の拳 烈伝GB(2000)
「飛龍の拳」最新作。初回限定BOXにはファミコンソフト「飛龍の拳III」が付いてきた。移植ではなく現・物・支・給。
【FC】エキサイトバイク(1984) 【N64】エキサイトバイク64(2000)
3D化された完全新作。スペシャルコースの中に「元祖エキサイトバイク」としてファミコン版がそのまま収録。
1つ前のリストで紹介した「ゼビウス」は、PS「ナムコミュージアム VOL.2」(1995)、「ゼビウス3D/G+」(1997)と、相次いで収録。 PS「ストライダー飛竜1&2」は「2in1」なのでリストから除外。 PS「ボンバーマン」もグラフィックのみのリメイク作なので除外。 DC「シェンムー」は1999年発売だが、「シェンムーII」と合わせて次のリストで紹介。


■2001〜
アーケード最新作の移植は「完全移植+オリジナル要素満載」が当たり前。 「懐かしの名作」は既に移植され尽くされたが、 今度は廉価ソフトとして1作毎に分けて発売されたり、 「メモリアル★シリーズ」のように、ファミコンからの移植を廉価販売するケースも出てきた。 中にはパックマンの PS「ナムコミュージアム VOL.1」(1995)、PS「パックマンワールド」(1999)、PS2「パックマンワールド2」(2002)、GBA「パックマンコレクション」(2002)など、 名作故に延命措置のように移植が続くものも。 そんな中、任天堂とセガが、自社の名作を「ゲーム内のミニゲーム」として大量投入。
<オマケ> <本編>
【FC】任天堂のファミコンソフト十数本(1983〜) 【N64】どうぶつの森(2001)
N64で人気を博した箱庭ゲーム。ゲーム中でアイテムとして登場する、往年の任天堂ソフトを集めると、そのソフトで遊べる。

【GC】どうぶつの森+(2001)
N64版の移植+α。遊べるファミコンソフトは更に増え、ゲーム中で貰えるものから懸賞、公式サイトで期間限定で配布されたのを含めると19種類もあるとか。初代「ゼルダ」も遊べるらしい。
【AC】ハングオン(1985)
スペースハリアー(1985)
アウトラン(1986)
アフターバーナーII(1987)
パワードリフト(1988)
【DC】シェンムー(1999)
常軌を逸した制作費とリアリティが話題に。ゲーム内のゲーセンでは「ハングオン」「スペースハリアー」が遊べてしまう。

【DC】シェンムーII(2001)
舞台は横須賀から香港に移ったがゲーセンは健在。「ハングオン」「スペハリ」に、 「アウトラン」「アフターバーナーII」が追加。 ただしアウトランは契約の問題か、フェラーリが謎の赤い車に…。

【書籍】鈴木裕ゲームワークスVOL.1(2001)
鈴木裕が手がけた体感ゲームの解説本。付属のDCソフトには、シェンムー2に収録の4作に加え、「パワードリフト」が収録。
【PC-FX】ファーストKiss☆物語(1998) 【DC】ファーストKiss☆物語II(2002)
PC-FXで最後に発売された美少女ゲームの続編。 初回限定版(7,800円)には、特典として初代「ファーストKiss☆物語」のDC移植版(単体では未発売!)が付属。通常版は5,800円。
情報感謝!<名無しさん

【SS】パンツァードラグーン(1995) 【Xbox】パンツァードラグーンオルタ(2002)
シリーズ最新作。ある条件を満たすと、オマケモード「パンドラボックス」で、シリーズ第1作 『パンツァードラグーン』が登場。
【AC】ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド2(1998) 【Xbox】ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド3(2003)
思うゾンビん撃ちまくる第3弾。1度クリアすると前作「HOD2」が遊べるようになる。どうせなら「HOD1」も欲しかったところ?
【N64】ゼルダの伝説 時のオカリナ(1998)裏ゼルダ(未発売) 【GC】ゼルダの伝説 風のタクト(2002)
予約者にはもれなく64「ゼルダ」と幻の64DD「裏ゼルダ」を収録した特典DISCを配布! ホントにいいの?って聞き返したくなる超豪華なオマケ。当初は「数量限定」となっていたが、あまりの反響から、「数量の限定は致しません」に変更された。
【FC】メトロイド(1986) 【GC】メトロイド・プライム(2003)
【GBA】メトロイド・フュージョン(2003)
ファミ通11月29日号の記事によると、 GBA「フュージョン」をクリア後、GC「プライム」と連動させると、GC上でNES(海外用ファミコン)版「METROID」が遊べるらしい。メトロイド、オモロイド。
PS「ZANAC×ZANAC」は「2in1」と判断し、リストから除外。 WSC「魔界塔士サ・ガ」や、GBA「バブルボブル OLD& NEW」といった、最近の携帯ゲーム機に多い「リメイク版+オリジナル版」も、内容自体の差は少ないので除外。



これまで行われてきたゲームのオマケ収録は、 一昔以上前の古いゲームを「懐かしむ」「ルーツを知って貰う」為に 収録されていたのに対し、 ここ最近の、 Xbox「パンツァードラグーン オルタ」、 Xbox「ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド3」、 GC「ゼルダの伝説 風のタクト」の3つは、 まだ懐かしむほどの年数は経っていないにも関わらず、 前作が丸ごと収録(しかも「ゼルダ」は未発売の「裏ゼルダ」付き)。

これらを「オマケ」と呼んでいいものか?と書いていて抵抗を感じるが、 もしも単体で低価格ソフトとして発売されたとしても、 「新作が出るのに何で今更?」 「1度遊んだゲームを買い直せと?」 と、それほど魅力を感じなかっただろうし、 やはり「オマケ」として収録されているからこそ、 大きな反響を呼び、魅力も感じているんだと思う。

ただ、これ以上ないオマケで嬉しい反面、 最近のソフト売上数の低迷で、「人気シリーズの最新作」でも 前作よりヒットしない事が珍しくない中、 もしもこの流れが定着したら、まるでフィギュアやトレーディングカードでも付けるように、 名作達が扱われやしないだろうか、なんてチョット不安も覚えてしまう、今日この頃。

思いつく限り列挙してはいますが、まだまだ抜けてるゲームがあると思われますので、 「このゲームを忘れてもらっちゃあ困るぜッ!」 という情報があれば、 掲示板投稿フォーム にて、タレコミプリーズ!
・追記(11/23):DC「ファーストKiss☆物語II」(情報提供:名無しさん)
・追記(11/26):PS「ジャンピングフラッシュ!2」(情報提供:ピカわ さん)
・追記(12/05):N64「ドンキーコング64」(情報提供:風来のシュン さん)

2002/11/14
「Games Japan Festa in OSAKA 2002」

「高橋名人のトークショウ」イベントレポートも書いたし、後はもういいや、と思ったりしたが、せっかく行ってきた事だし、個人サイトでもレポートを書いてる所が皆無なので、 もうちょっとこの「Games Japan Festa in OSAKA 2002」について書いておこうかと。 主だった事はGameSpot等のニュース記事で書かれているので、 記事では書かれないような事を中心に。


■会場は割と地味
まず会場だが、GameWatchの写真を見ての通り、 小さな体育館くらいの広さの会場には試遊台がズラリと列んでいるだけで、 華やかなPOPやバルーンが浮いてる事もなく、 6月にあった「CAPCOM GAME FAIR 2002」の方が、よほど派手だった。 ちなみに写真奥に見えるのが、トークショウなどが行われたイベントブース。

■新作ソフトを試すには、ちょうどいい混み具合。
会場にいた客層は、いかにもなゲームファンだけでなく、女性や親子連れも。 ただしコスプレイヤーは1人も見かけず。 俺の行ったのは10日の午後だったが、 試遊台に列んでいた人は多くて2、3人程度。空いてる台もチラホラ。 「アンリミテット・サガ」や「スターオーシャン3」でも行列という程ではなかったので、 新作ソフトを試すには、ちょうどいい混み具合だった。

■このイベントならではの出展タイトル
出展タイトルは東京ゲームショウとかなり被っていたが、バージョンの上がったものが出展されていたらしい…が、「アンリミテッド・サガ」は最後に”ver.TOKYO GAME SHOW 2002”、「スターオーシャン3」も冒頭で”東京ゲームショウエニックスブースへようこそ!”。 初出展では、ゲームショウに不参加だった任天堂から「ポケモン」や「ゼルダ」(出展社は何故か アジオカ/西野商店/ヤマグチ)や、サン電子からはPS2版「TOMAK」も(なんかヤバかったッスw)。 レトロゲームコーナーは、長机にTVがドンと置かれていて、ファミコン、メガドラ、PCエンジンをプレイ可能。メガドラソフトには「ミッキーマウス」や「スプラッターハウス2」の名前もあってニヤリ。

■パンフばっかり…
入場料1000円という事で、グッズや体験版の配布を期待して行ったのだが、 入場の際に貰ったのはパンフ一式と、「ガチンコプロ野球選手データブック」(←ゲームでなく現実の野球選手データ本)。 ちなみにセガのパンフは「TOKYO GAMESHOW 2002 SEGA OFFICIAL BOOK」(w。 会場内でも配っているのはパンフばかりだったが、 一応セガブースでは遊んだタイトルに応じてステッカー等が配布されていた(これも東京ゲームショウの余り物と思われる)。 昨年のエセゲームショウ「GAME SHOW in 大阪日本橋 by Joshin」では、「クレタクチョロQ」を始め、細々と貰えたのになぁ。

■マイクロソフトのイベント
10日のイベントブースでは、高橋名人トークショウの他に、 マイクロソフトによる「ブリンクス・ザ・タイムスイーパー」のイベントも行われた。 マスコミの取材は主に9日に行われたので、全然記事になってないのが嗚呼、無情。 2回行われた内の1回目を見てきたので、せっかくだから紹介。

  • 妙なパントマイムや着ぐるみ登場で客を引きつけるが、 その後何をしたかと言うと、デモを眺めるだけ、 ゲーム紹介のビデオを眺めるだけ。 更に、司会女性のベタでクドいギャグ(美人を強調とか)もあって、 何度も立ち去りたくなった。 しかし謎のプレイヤー「ウタコ」による模範プレイは、 時間操作のシステムを巧みに使いこなし、このゲームの面白さを上手く魅せていた(このゲームは凄いかもとマジに思った)。 あとブリンクスがコインを拾ってる場面で、ゲストで来られてたプロデューサーの山路氏が、司会者に「山ちゃんはお金がダイスキなんだよね!」と強調されたりして、ちと気の毒にも。

  • この後イベントは「格闘超人」に切り替わり、制作担当の金丸氏が登場。 会場より選んだ2名(1名は既に決まっていて、もう1名は挙手の中から適当に)による対戦が行われ、その勝者と金丸氏が対戦。 結果は金丸氏の圧勝。「大人気ない」と司会者に突っ込まれる。 ボコられた方はXbox用ソフト(確か「マキシマム・チェイス」)を貰っていたが、 それよりも2位の少年が貰った、胸にデカデカと「格闘超人」と書かれたTシャツが、ヤケに印象に残った。

  • イベント終了後、最後までイベントを見ていた方に「ブリンクス」キーホルダーを配布(東京ゲームショウで配っていたものと同じ)。
■2日目の物販ブースはシオシオ…
どんな物が売られていたかは GameSpotの記事を参照。ちょうど名人のイベントが終わった直後に「100円均一!」という破格のタイムセールの開始が呼びかけられ、 売場は押すな押すなの大賑わい!…っていうか、テメーらマジに押すんじゃあねーッ!と、 ワゴンがグイグイ押されて動き出すような異常な騒ぎに。 その後、行列で仕切り直され、何とかマトモに買える状況にはなったが、 いざ商品を見てみると、まぁ…その…サターンの「ラストブロンクス」「ソニックR」「新・忍伝」、スーファミの「ドンキーコング」とか、どれもワゴンセールの定番ソフトでガックシ。良い品は殆ど初日で売り尽くされたらしい…。でもイベントの帰りに再度覗いてみたら、PS2の「ビルバク」が200円だったので、それだけお土産にゲット。


大阪で行われた数少ないゲームイベントとしては、 出展タイトルも多く、混雑も程々だったので、新作を自由に試すことが出来た。 何より高橋名人のトークショウは最高に楽しかったし、 このイベントに来て良かったと思える内容だった。

だが、俺はゲームショップで配布されていた無料招待券を持っていたが、 もしも入場料1000円を払って来ていたのなら、この内容だけでは、 正直不満に思ったに違いない。 イベントが行われたり販売ブースもあったものの、 結局は試遊台を多数並べただけという印象が強い。 あの「GAME SHOW in 大阪日本橋 by Joshin」が、 ちょっと規模を大きくしたという印象。 新作タイトルも、もう少し発売が近付けば、ゲーム屋の店頭でデモ版が遊べるようになる訳だし、 率直に言って、1000円という金額に見合うネタは、ちょっと見あたらなかった。

それと気になるのは、今回のイベントがネットで殆ど話題になっていない事。 告知も事前に行われ、そこそこ知名度もあったハズなのに、 レポートのような事を書いてるサイトはウチだけのようで、寂しい限り(針さんは寝過ごしたらしいが^^;)。 2chで立っていたスレッドも、レスは70ちょっとで枯れてしまっている始末。

高橋名人はイベント中、「このような大阪のゲームイベントをまた行いたい」とおっしゃっていたので、もし次に行われるなら、入場料を下げるか、若しくは払った額以上に楽しめる、お祭り的なイベントをやって欲しい。

要するに、
東京人が羨ましがるようなイベントを希望ッ!!


#ところで入場の際に貰った中にあった 「ガチンコプロ野球選手データブック」 だが、 イベントの帰り際に答えたアンケートで、ハズレで貰えた賞品も、 またこの「ガチンコプロ野球選手データブック」だったのには閉口。 せめて違うモノを…。

2002/11/12
「高橋名人のトークショウ」イベントレポート

大阪で9日、10日の2日間行われたゲームイベント 「Games Japan Festa in OSAKA 2002」出展タイトルは膨大だが俺の興味を惹くタイトルは特にないし、入場料が1000円である事もあって、 当初は行く気ゼロ状態だったが、 近所のゲーム屋がGames-Japan加盟店でタダ券を配布していたのと、 イベントで1つ面白そうなのがあったので、せっかくだから行ってみる事にした。

その面白そうなイベントとは、

高橋名人のトークショウ開催。
「昔懐かしいゲームの話」、当時の名作ゲームで盛りあがろう!

かつてのファミコンブームを体験した者にとって、高橋名人とその16連射は、 未だカリスマ的存在。 しかしコロコロは読んでいたが、キャラバンに参加して 実際に名人のお姿を拝見した事はなかった。 この機会を逃さない手はないッ!!

そしてイベント当日。 会場の一角に設けられた、割とこぢんまりとしたイベントブースで、その時を待つ。 俺が参加したのは11月10日だったが、 1つ前に行われたマイクロソフトのイベントが少し押していた為、 2時40分の予定より5分ほど遅れて、イベント開始。 司会の女性が登場し、その後で呼ばれたのが…

名人登場 高橋名人ッ!!  当時コロコロなんかで見た写真よりスリムになっているが、 間違いなく高橋名人その人! 

昨年までは大阪の営業所にいたそうだが、 今は東京の営業所で、非ゲームも含む商品企画の仕事をされているとか (名人と名刺交換をされたという夢幻将和さんより頂いた情報によると、正式な肩書きは 「株式会社ハドソン 事業推進本部 営業部 新商品企画課 マネージャー」 だそうです)

「今となってはただのオジサン」と謙遜されるが、 営業やイベントを長年されているだけあって、 その喋りはとにかく面白く、 司会の女性とも呼吸が合っていた。

そして名人が紙袋から取り出されたのは、懐かしのファミコンソフト!  それらソフトを紹介しながらの、 二十歳未満(いやもう少し上か)は置いてけぼりのぶっちゃけトークに、イベントブースは大きく沸いた。

  • 「ロードランナー」 初のサードパーティ製ソフトは、問屋や販売店から理解を得る事からして大変だった。 「任天堂のファミコンに、ハドソンがゲーム出していいのか?」といぶかしがるのを、 全国営業し、説得して回ったとか。 ソフト製造のために任天堂に納めた金額もハンパじゃなく、 これがこけたらハドソンも終わる、という状態。 しかし「いいんじゃない?」と、入社1年目の高橋名人を始め、社内は軽かったらしい。 そして発売された結果は、完売御礼で問い合わせの電話が鳴り響き、 最終的に170万本以上を売り上げた。

  • 名人、スターフォースをプレイ! 「スターフォース」 高橋名人が目の前でスターフォースをプレイ!  懐かしい黄色いハドソンスティックで猛烈と連打を繰り出す姿は、正しく名人ッ!  とはいえ流石に今では16連射は出来ないらしく、 「迷宮組曲」の連打測定(10秒で何発叩けるか)でも138点だったとか。それでも凄いッ! (途中懐かしのシュウォッチが登場したが、それでの連射も見たかった…)

    ファミコンブーム真っ直中に行われたこの年の全国キャラバンは、 南ルート(鹿児島〜大阪)を名人が、北ルート(北海道〜東京)は毛利名人が担当し、夏休み40日のうち30日以上でイベントを行う強行スケジュール。 宿泊先の近くで火山の噴火があったり、 ビルの階段を使って運んでいた28型モニタが階段を転げ落ちたといったハプニング話も。

  • 「忍者ハットリ君」 企画当初は「ハットリ君とケムマキの2人が対決する」というものだった。 しかし作者の藤子先生の所にゲームの企画を説明に行った際、 その企画書を見せる前に 藤子先生から「ハットリ君とケムマキは争ってるけど本当は2人は友だちなんだよ」 と聞かされてしまい、その企画書は出す事もできず没。開発が2ヶ月ほど遅れてしまったとか (でも製品版での「チクワと鉄アレイを投げるハットリ君の父上」のほうが、よっぽどヤバイ気がw)。

  • 「バンゲリングベイ」 クソゲーとして語られる事の多いゲームだが、 ハドソンの第3弾ソフトとして、かなり吟味して決めたタイトルで、 「ラジコンっぽい操作がいい!」など自信もあった。 しかし発売後、 サポート電話に「バンゲリングベイを買ったんだけど、どこが面白いの?」 との質問が来て、かなり凹んだとか。 名人に「バンゲリング帝国復興計画」を教えてあげたい…。 ちなみに名人は、クソゲーと言われるゲームほど、自分で買って 確かめたくなるタイプらしい( デスクリムゾンはプレイされたんだろうか?w)。

  • 「ボンバーマン」 元であるPC版は「爆弾男」というタイトルだったが、 それをドイツで発売する際、安直に「BOMBER MAN」にしようとしたら、 向こうで爆弾テロが起こり、 仕方なく別名に(ド忘れたッス…日本語で「ナントカと風船」みたいな名前)。 その後ファミコン版が出る際、「国内では爆弾男で行こう!」という事になったが、 今度は皇居にロケット弾が打ち込まれる事件が起こり、 爆弾はヤバイという事で、結局「ボンバーマン」に。

  • 「高橋名人の冒険島」 「ワンダーボーイ」の移植が、鶴の一声で名人ゲームに。 ゲームでは「ナスビ」が弱点となっているが、 本当はそれほどナスビ嫌いでもなかった(ある時聞いたナスのこすれる「キュッ」という音が 黒板をひっかく音を連想して嫌いに)。 だが当時の名人は、正に子供達のカリスマ的存在。 「子供が名人を真似てナスビを食べない」という母親からの苦情が来て困ったとか (アニメ「Bugってハニー」では途中でナスビ好きに変わった記憶が)。 またこの頃は、グァムで原人ルックでの撮影があったり、 漫画『高橋名人物語』今年7月には再販されサイン会も行われた)では表紙の為にコスプレしたり(小学生や白雪姫!)と、 変な撮影が多くて大変だったとか。

  • 「桃太郎電鉄」 さくま氏は桃鉄のデータを自分の足で調べるほどの鉄道マニアだったが、 スタッフはそれほど地理には詳しくなく、 初期のバージョンでは「盛岡」と「仙台」の位置が逆になっていたらしい(マジッスか!? …でもこんな話は聞いたことが無いので、初期ロットではなく完成直前での話かも^^;)。


ちなみにトークの内容は、前日とはまた違う内容だったらしく、 GameSpotの9日の記事によると、この日は「スターソルジャー」をプレイされたり、例の逮捕デマ(!)の話もされたとか。 2日連続で来られた熱心な方もいたほど。

命! ハドソンの歴史とも言うべき懐かしのゲーム話も終わり、 次に公開されたのは、あのファミコンブームの絶頂期に行われた、 86年の第2回全国キャラバン映像!!

「スターソルジャー」という傑作タイトルを用いて行われた大会の映像は、 そのまま血管が切れて倒れそうなくらい連打する少年、 画面に集中するあまり顔の筋肉がヤバイ事になってる少年、 「命」と書かれた黄色い鉢巻きのカミカゼ少年など、 ファミッ子よりも「ファミコン戦士」という呼び名が相応しい、 凶戦士達の宴。 今より太めな当時の高橋名人が映ったときには、イベントブースにどよめきも。 この映像を見ながら、1つの会場で出場者1000人に対して4000人が集まったとか、 エントリーに間に合わなかった母子に泣きつかれ、 しょうがなく参加許可したらアッサリ予選敗退してしまったといった苦労話も。

Bugってハニ〜♪ そんなこんなで盛り上がったイベントの、最後のとっておきは、 名人の生ライブによる「Bugってハニー」!!  名人の生歌が聴けるとは、夢にも思わなかったッス。 しかも名人、ファミコンブームの頃には歌手としても 活躍されていただけあって、マジで歌が上手いッ!(でも歌詞をちょっと忘れて誤魔化したりもw)

こうして名人によるイベントは、 ブースを取り囲む「大人になったファミッ子達」(明らかに年齢層が高かった^^;)からの 大拍手によって終了した。 約1時間、退屈する時の無い、あっという間の1時間だった。

高橋名人、貴方は今でもカッコイイッ!!!


<ファミッ子リンクス>

  • ファミコン少年団REUNION
    ファミコンと高橋名人の情報を完全網羅するサイト。 「高橋名人ホ完計画」にある名人音源の数々は必聴ッ!!(「Bugってハニー」もアリ!)  これらをリアルタイムで聴いてきたファミッ子は、思わず目頭が熱くなる!?

  • 「PAINT IT YELLOW」
    ハドソン制作のイベント「全国キャラバン」で全国を転戦していた熱心な常連ファンが制作されているデータベース。95年、96年のキャラバンデータも完全紹介。 当時イベントに参加されたファミッ子は、思わず目頭が熱くなる!?

  • ヨコミゾセッションエレメンツ
    かつてのファミコンブームに存在したという、 伝説の指体操「ファミコン体操」が、分かりやすく写真入りで紹介。 名人に近付こうとこの体操をした事のあるファミッ子は、思わず目頭が熱くなる!?


#高橋名人のイベントレポートだけではアレなので、 この「Games Japan Festa in OSAKA 2002」がどんなだったかも書いてみたり。

11/14「Games Japan Festa in OSAKA 2002」




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