【ジョジョの奇妙な冒険 黄金の旋風】
カプコンゲームフェア2002展示版・体験レポート
- メニューにあったのは「スーパーストーリー」と「オプション」の2つ。
間に空欄があったので、製品では何らかのモードが入るハズ(対戦モードはあるのだろうか?)。
「スーパーストーリー」で遊べたのは、VSブチャラティ1(電車内)、
VSブチャラティ2(町中)、そしてVSブラックサバス。
涙目のルカに関するデモは確認出来ず。
サバス戦後のデモが終わると、ゲーム終了となり、タイトル画面に戻される。
ちなみにタイトル放置時のデモも、
短いが確認(DIOの写真→ジョルノが服をグイッ→指先に「G」)。
- オプションには、難易度やステレオ・モノラルといった標準機能に加えて
「自主規制」という項目が!
ひょっとすると、これをオフにすれば残虐シーンやヤバいセリフが
ノーカットで見られるのではッ!?
…と思ったら、ただ「血のエフェクトが出なくなる」だけだった。ディ・モールトがっかり。
でも、
赤茶けた血が
モータルコンバット並にドバドバ出まくるより、
オフにして血を消した方が、よりスマートで「ジョジョらしい」と俺は思った。
- ステージ移動時やデモシーンとの繋ぎ時に、
データ読み込みが入る。
時間は程々。
この「Now Loading」中に表示される一枚絵が、
嬉しいことに、コミックスの表紙や巻頭カラーなどで使われたカラー原稿。
しかも3部ゲーのような余計な書き足しも無く、原画をそのまま使用。
- 操作は以下の通り。
[L1]スタンドモード切替。ボタン1つでスタンドを出し入れ。
[R1]スタンドシュート。無駄無駄殴る。モノを殴れば生物に。溜めで強化。
[□]攻撃。スタンドシュートで無駄無駄ラッシュ中、本体で殴るのも可能。
[×]スタンドによる必殺技。近距離だと樹木、遠距離だとツタで束縛。
[○]任意の方向に緊急回避。スタンドオフだと素早く、オンだと遅く。
[△]特殊行動。テントウムシ飛ばしたり(効果不明)、カエルを出したり。
[左スティック]移動。スタンドオフだと走って素早く動ける。
- 画面左下にあるのは、上から
シークレットファクターのカウント&キャラ名、
スタンドゲージ、そして体力ゲージ。
原作通りの行動をすると、Sファクターがカウントされ、
最後は「MAX」と表示。
スタンドゲージはスタンド発現中は常に消費、
そして防御中にゲージが切れると、しばらくスタンドが使用不可。
オフにするとゆっくり回復。この辺は3部ゲーと同じ。
-
R1のスタンドシュートは、スタンドオンだと無駄無駄ラッシュ、
オフだとコンボ。これらは溜めで強化される。
更に、スタンドオフ状態で、
敵ではなく街灯にスタンドシュートすると「樹木」に、
タルや立て看板、消化器などを殴ると「ヘビ」に。
ヘビは敵を自動追跡し、足止め+少量のダメージ。
このダメージでブチャラティにトドメを刺せてしまう
(「ヒャブッ!」とは言わないw)。
ちなみに破壊されたオブジェは、しばらくするとコッソリ復活。
- ×ボタンでスタンドによる必殺技が出せる。
ジョルノの場合はGEで地面を殴り、敵が中距離だとツタを伸ばして足止め、
近距離だと樹木を生やして樹上に束縛。
樹木から落下する敵を無駄無駄殴れるが、タイミングはシビア。
なお、遠距離でも樹木を生やせるが、この時ボタン押しっぱなしだと、
芽の状態で止まり、ボタンを離せば一気に成長するトラップに。
しかしブチャラティ戦では視点の都合で見える範囲が案外狭く、ハメるには一苦労。
-
△ボタンの「特殊行動」は、
ジョルノの場合、ブローチをむしり取ってテントウ虫を飛ばしたり、
光るカエルを生み出したり(ランダム?)。
テントウ虫は飛んで行くだけで効果は不明だったが、
カエルは服にくっつき、これを敵が殴るとダメージをそのまま返す、
なにげに鬼畜な技。
特殊行動はあまり連続で使えなかった(ひょっとするとスタンドゲージを消費してたかも?)。
-
闘いの基本は、まずスタンドオフ(本体だけなので素早く動けるが防御不可)で敵を追跡、
距離が詰まったり相手がスキを見せたら、
すかさずスタンドオン(スタンドが防御・Sシュート強化・移動速度低下)で
ラッシュを叩き込む。
ただ敵を倒すだけなら、「避けてから攻撃」「ヤバい時はひたすら逃げる」だけの
淡泊な闘いに。
だが、地の利を生かしつつオブジェやスタンド能力で相手をハメたり、
原作通りに闘いを進めてイベントやSファクターを狙うと、俄然面白くなる。
単なる格ゲーとしてではなく、
「ジョジョを再現したアクション」として遊ぶのが正しい姿勢なのかも
(「黄金体験アドベンチャー」だし)。
- ポリゴンによるデモシーンや、
格闘シーン中に入るセリフ、
静止画(動くのはゴゴゴとかの文字だけ)によるコミックス風デモ含め、完全フルボイス。
コミックス風デモでは、セリフ以外のナレーション部分にも声が付いていた。
そういえば、原作では「麻薬」だったのが「薬」に変えられていた箇所だが、
ボイスではやはり
「ヤク」ではなくて「クスリ」という読み方をされていた…。
-
気になるジョルノの声だが、正直に書くと、初めて聞いた時に俺が持った印象は、
「一休さん?」。
朴ろ美さんという
女性の声優さんが声を当てられてるのだが、
思った以上に子供っぽい声で、違和感をかなり感じた。
っていうか、ブチャラティの方がジョルノらしい声だった…ゲ、ゲフン!
とはいえ、しばらくすればこの声に馴染んでいたのも、また事実。
最初は賛否割れても、最終的に
「これがいいんだよ!
『朴ろ美』が演じてくれたこの声が
『いい』んじゃあないかッ!」
という評価で落ち着くのが理想だが、はてさて。
-
仕方のない事だが、シナリオが結構端折られている。
GEでブチャラティを初めて殴る際のデモでは、
感覚暴走で素早く動けると勘違いした描写を飛ばして、
唐突に「動きがゆっくりだ!」「ジョルノがスローなんじゃなく」云々と解説しながら超スローで殴られたり、
クリア後でも何の前フリもなく少年や薬がどーとかとか言い出したり。
サバス戦ではジョルノが振り向くと既に爺さんの脳天に穴。
コーヒーカップ片手に草原で佇んだりする3部ゲーよりはマシだが、
やはり一度は原作を読んでないと分かりづらい?
- ゲーム上の都合か、ブチャラティ戦1の路面電車が無人。
- 「ところでその手の中のものは何だい?」と親切に教えるブチャラティ。
- 逃走するブチャラティが、たまに地形に引っかかっていた。無駄無駄…。
- 空振りの樹木は、既に成長を終えた為か、素手パンチ1発でバギオレ。
- スタンドであるブラックサバスが生身でも殴れちゃったヨ!
- 掴みかかろうとして勢い余って日向に踏み出すサバスにやや違和感。
- デモ・戦闘中含め、広瀬康一の出番はナシ。まさか存在自体カット!?
- 敵は勿論、ジョルノが倒されても「再起不能」&本体・スタンド名が表示。
- ジャンプという操作は無いが、段差があればヒラリと自動で飛び降りる。
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