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2002/11/23
「ゼルダ」だけじゃない! 「オマケ」として収録・添付されたゲーム

15日、ゲームキューブの大作「ゼルダの伝説 風のタクト」を予約すると、 N64版「ゼルダの伝説 時のオカリナ」と「裏ゼルダ」を収録したディスクが貰えるという一大キャンペーンが告知された。あまりに豪華な特典DISCの内容と、「数量に限りがある」という一文から、ゲームファンの間で大反響と混乱を呼んでいたが、 22日の任天堂からの正式告知で、「数量の限定は致しません」となり、キャンペーン参加店で予約すれば、(受け渡し時期に差はあれど)必ず貰えるように変更された。

これまで「○○コレクション」や「○○1&2」といった 複数のタイトルが1セットにされたものは多数発売されているが、 今回のゼルダのような、あくまで「オマケ」として別タイトルが 収録・添付されたゲームソフトは、果たしてどれだけあっただろうか。

そこで、あくまで「オマケ」扱いで収録されているものだけに絞り、 俺のアバウトな記憶&Googleパワーを頼りに、リストアップしてみる事にした。

<ルール>
・新作(リメイクは除外)に、前作・関連作がオマケとして収録(添付)されている
・タイトルでは単一作品だが、前作・関連作もオマケで収録されている
・本編のミニゲームやオマケ要素として、他のゲームが収録されている



■1985〜1995
ハードスペックの低さやロムカートリッジの容量制限で、 アーケードからの移植もままならなかった時代。 日々生み出される新しいゲームが圧倒的に魅力的で、 過去を懐かしむにもまだ日が浅かった為、 わざわざ古いタイトルがオマケ収録される事なども極めて希だった。
<オマケ> <本編>
【FC】ボンバーマン(1985) 【GB】ボンバーボーイ(1990)
「ボンバーボーイ」モードとは別に、ファミコン版の移植である「ボンバーマン」モードがある。昔のパスワードも使える(一応は)。
【AC】テディボーイブルース(1985) 【音楽CD】SING!! SEGA GAME MUSIC(1990)
ゲームではなく音楽CD。メガCDで再生すると「テディボーイブルース」が遊べる変わり種。BGMは石野陽子ではないらしい
【AC】ゼビウス(1983) 【PCE】ゼビウス ファードラウト伝説(1990)
メインはコンパイルが手がけた新作「ファードラウト伝説」。豪華なオマケとして初代「ゼビウス」も収録された。
【AC】パックマン(1980) 【SFC】ハロー!パックマン(1994)
パックマンにツッコミを入れて操るアドベンチャーゲーム。オマケとして「パックマン」「ミズ・パックマン」も収録。
【AC】ペンゴ(1982) 【MD】ぺぺんがペンゴ(1995)
セガがメガドライブで最後に発売したソフト。本編や対戦モードの他、昔なつかしのアーケード版「ペンゴ」も収録。
「スペースインベーダー」は、様々な機種でリメイク版や移植がされ、 オリジナル版がオマケ収録される事もかなり多い為、割愛。


■1996〜2000
メディアがCD-ROM主体になり、ハードスペックも飛躍的に向上。 アーケードからは、ただの移植だけでなく、 コナミの「DELUXE PACK」のようなカップリング移植や、 「ナムコミュージアム」「カプコンジェネレーション」のように 往年の名作を一纏めにしたものが発売される。 更に一世代前の家庭用ハードからも、「ファンタシースターコレクション」や「ナムコアンソロジー」などが発売。 他社もそれに追随し、名作・駄作ひっくるめて移植ラッシュが続いた。 しかし、それらは十分「商品」として成り得た為、 わざわざ「オマケ」として扱われる事は、あまりなかった。
<オマケ> <本編>
【PS】ジャンピング・フラッシュ!(1995) 【PS】ジャンピング・フラッシュ!2(1996)
ムームー星人で初期のPSを盛り上げた、「元祖飛びゲー」の続編。 DISCは2枚組で、1枚が「2」、そしてもう1枚は前作「ジャンピング・フラッシュ!」のヨーロッパ版!(ほぼ国内版と同じ)
情報感謝!<ピカわ さん

【AC】エジホン探偵事務所(1995) 【SS】ゲームウェア(Vol.1〜5)(1996)
広告や体験版、連作ゲームなどが収録されたCDマガジン「ゲームウェア」の看板ゲームとして収録(Vol2にだけは未収録)。
【AC】ディープ・スキャン(1979) 【SS】ダイナマイト刑事(1997)
イカれたCMが話題を呼んだ格闘アクション。オマケ収録の「ディープ・スキャン」はディープな老セガマニアを感涙させた。
【AC】エレベーターアクション(1983) 【SS】エレベーターアクション・リターンズ(1997)
アーケード最新作の移植。1度ゲームをクリアすると、初代「エレベーターアクション」がプレイ可能に。
【FC】忍者じゃじゃ丸くん(1985) 【SS】忍者じゃじゃ丸くん 鬼斬忍法帳(1997)
あのゲームスタジオが「じゃじゃ丸くん」を3Dに!しかし…。PSから移植の際、ファミコン版「じゃじゃ丸くん」を追加収録。
【PS】リッジレーサー(1994) 【PS】R4 -RIDGE RACER TYPE 4-(1998)
本編とは別に、ボーナスDISCとして、 研究として作られた「秒間60コマで動く初代リッジレーサー」が付属。わざわざ比較用として「30コマで動くオリジナルVer」も収録しているのがニクイ。
【AC】トランキライザーガン(1980) 【DC】ダイナマイト刑事2(1999)
前作のオマケが好評だった事から、今作では「トランキライザーガン」をオマケで収録。 マニアック過ぎるチョイス。
【AC】ドンキーコング(1981) 【N64】ドンキーコング64(1999)
イギリスのレア社開発による3Dアクション。 条件を満たすとミニゲームに初代「ドンキーコング」が出現。ファミコン版では削られていたステージ2も忠実移植。
情報感謝!<風来のシュンさん

【FC】飛龍の拳III(1990) 【GB】飛龍の拳 烈伝GB(2000)
「飛龍の拳」最新作。初回限定BOXにはファミコンソフト「飛龍の拳III」が付いてきた。移植ではなく現・物・支・給。
【FC】エキサイトバイク(1984) 【N64】エキサイトバイク64(2000)
3D化された完全新作。スペシャルコースの中に「元祖エキサイトバイク」としてファミコン版がそのまま収録。
1つ前のリストで紹介した「ゼビウス」は、PS「ナムコミュージアム VOL.2」(1995)、「ゼビウス3D/G+」(1997)と、相次いで収録。 PS「ストライダー飛竜1&2」は「2in1」なのでリストから除外。 PS「ボンバーマン」もグラフィックのみのリメイク作なので除外。 DC「シェンムー」は1999年発売だが、「シェンムーII」と合わせて次のリストで紹介。


■2001〜
アーケード最新作の移植は「完全移植+オリジナル要素満載」が当たり前。 「懐かしの名作」は既に移植され尽くされたが、 今度は廉価ソフトとして1作毎に分けて発売されたり、 「メモリアル★シリーズ」のように、ファミコンからの移植を廉価販売するケースも出てきた。 中にはパックマンの PS「ナムコミュージアム VOL.1」(1995)、PS「パックマンワールド」(1999)、PS2「パックマンワールド2」(2002)、GBA「パックマンコレクション」(2002)など、 名作故に延命措置のように移植が続くものも。 そんな中、任天堂とセガが、自社の名作を「ゲーム内のミニゲーム」として大量投入。
<オマケ> <本編>
【FC】任天堂のファミコンソフト十数本(1983〜) 【N64】どうぶつの森(2001)
N64で人気を博した箱庭ゲーム。ゲーム中でアイテムとして登場する、往年の任天堂ソフトを集めると、そのソフトで遊べる。

【GC】どうぶつの森+(2001)
N64版の移植+α。遊べるファミコンソフトは更に増え、ゲーム中で貰えるものから懸賞、公式サイトで期間限定で配布されたのを含めると19種類もあるとか。初代「ゼルダ」も遊べるらしい。
【AC】ハングオン(1985)
スペースハリアー(1985)
アウトラン(1986)
アフターバーナーII(1987)
パワードリフト(1988)
【DC】シェンムー(1999)
常軌を逸した制作費とリアリティが話題に。ゲーム内のゲーセンでは「ハングオン」「スペースハリアー」が遊べてしまう。

【DC】シェンムーII(2001)
舞台は横須賀から香港に移ったがゲーセンは健在。「ハングオン」「スペハリ」に、 「アウトラン」「アフターバーナーII」が追加。 ただしアウトランは契約の問題か、フェラーリが謎の赤い車に…。

【書籍】鈴木裕ゲームワークスVOL.1(2001)
鈴木裕が手がけた体感ゲームの解説本。付属のDCソフトには、シェンムー2に収録の4作に加え、「パワードリフト」が収録。
【PC-FX】ファーストKiss☆物語(1998) 【DC】ファーストKiss☆物語II(2002)
PC-FXで最後に発売された美少女ゲームの続編。 初回限定版(7,800円)には、特典として初代「ファーストKiss☆物語」のDC移植版(単体では未発売!)が付属。通常版は5,800円。
情報感謝!<名無しさん

【SS】パンツァードラグーン(1995) 【Xbox】パンツァードラグーンオルタ(2002)
シリーズ最新作。ある条件を満たすと、オマケモード「パンドラボックス」で、シリーズ第1作 『パンツァードラグーン』が登場。
【AC】ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド2(1998) 【Xbox】ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド3(2003)
思うゾンビん撃ちまくる第3弾。1度クリアすると前作「HOD2」が遊べるようになる。どうせなら「HOD1」も欲しかったところ?
【N64】ゼルダの伝説 時のオカリナ(1998)裏ゼルダ(未発売) 【GC】ゼルダの伝説 風のタクト(2002)
予約者にはもれなく64「ゼルダ」と幻の64DD「裏ゼルダ」を収録した特典DISCを配布! ホントにいいの?って聞き返したくなる超豪華なオマケ。当初は「数量限定」となっていたが、あまりの反響から、「数量の限定は致しません」に変更された。
【FC】メトロイド(1986) 【GC】メトロイド・プライム(2003)
【GBA】メトロイド・フュージョン(2003)
ファミ通11月29日号の記事によると、 GBA「フュージョン」をクリア後、GC「プライム」と連動させると、GC上でNES(海外用ファミコン)版「METROID」が遊べるらしい。メトロイド、オモロイド。
PS「ZANAC×ZANAC」は「2in1」と判断し、リストから除外。 WSC「魔界塔士サ・ガ」や、GBA「バブルボブル OLD& NEW」といった、最近の携帯ゲーム機に多い「リメイク版+オリジナル版」も、内容自体の差は少ないので除外。



これまで行われてきたゲームのオマケ収録は、 一昔以上前の古いゲームを「懐かしむ」「ルーツを知って貰う」為に 収録されていたのに対し、 ここ最近の、 Xbox「パンツァードラグーン オルタ」、 Xbox「ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド3」、 GC「ゼルダの伝説 風のタクト」の3つは、 まだ懐かしむほどの年数は経っていないにも関わらず、 前作が丸ごと収録(しかも「ゼルダ」は未発売の「裏ゼルダ」付き)。

これらを「オマケ」と呼んでいいものか?と書いていて抵抗を感じるが、 もしも単体で低価格ソフトとして発売されたとしても、 「新作が出るのに何で今更?」 「1度遊んだゲームを買い直せと?」 と、それほど魅力を感じなかっただろうし、 やはり「オマケ」として収録されているからこそ、 大きな反響を呼び、魅力も感じているんだと思う。

ただ、これ以上ないオマケで嬉しい反面、 最近のソフト売上数の低迷で、「人気シリーズの最新作」でも 前作よりヒットしない事が珍しくない中、 もしもこの流れが定着したら、まるでフィギュアやトレーディングカードでも付けるように、 名作達が扱われやしないだろうか、なんてチョット不安も覚えてしまう、今日この頃。

思いつく限り列挙してはいますが、まだまだ抜けてるゲームがあると思われますので、 「このゲームを忘れてもらっちゃあ困るぜッ!」 という情報があれば、 掲示板投稿フォーム にて、タレコミプリーズ!
・追記(11/23):DC「ファーストKiss☆物語II」(情報提供:名無しさん)
・追記(11/26):PS「ジャンピングフラッシュ!2」(情報提供:ピカわ さん)
・追記(12/05):N64「ドンキーコング64」(情報提供:風来のシュン さん)



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