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2000/04/26
■罠箱に『欠陥』がある恐れ
GM製だと 「爆発なら即死、毒なら別れを言う猶予があるだけマシ」と、 その強烈な殺傷能力で知られる、 トラップボックス(罠箱)。 この罠箱の取り扱い方法は以下の通り。

【鍵だけの状態】:
鍵ON 罠ON ←→ 鍵OFF 罠OFF
(鍵と罠が同時に切り替わる)

【キーリングに通して使った場合】:
鍵ON ←→ 鍵OFF
(罠の動作状態は変化しない)

だが、このように取り扱っているにも関わらず、 罠の暴発によって死亡する事故がいくつも報告されている。 それも彼らが言うには、ロックピック(鍵開け)などでこじ開けたので無く、 普通にフタを開けただけで罠が動いたというのだ。

その時の状況を、細工師GMで商人のTさん(罠箱を多数売った手前、名前は伏せて欲しいとの要望を受けた)は、こう語る。

「 商売やってると、物の受け渡しが多い分、 どうしても手荷物を軽くする必要があるんですよ。 だから、私はよく箱ごと銀行に預けて、取引が済んでから手元に戻したりしているんです。 でも、あの日、皮の取引をお客さんと済ませたあと、 銀行から仕事道具一式を入れた箱を手元に戻して、そのフタを開けたら、その途端、罠が私を…。 」

罠箱の操作を誤ったのでは、という問いに対して、彼は憤慨してこう答えた。

「 たしかに私は、罠を動作させた状態で箱を使っていました。 でも、それまでに何度も銀行に預けたり戻したりしていましたし、 箱への出し入れも頻繁にしていました。罠で死亡する、たった5分前までですよ!  それに、説明書には 『箱の所有者は罠を発動させることなく箱を開くことが出来ます。 所有者とは最後に鍵を掛けたキャラクタを指します。 』と書いてありましたよ、何が間違っていると言うんですか!!!  」

彼が言うには、この数日前にも暴発事故が起こっており、 罠箱を作成した細工師である彼と、彼から罠箱を購入した人々が 自らの身を犠牲にしてまで調べたが、理由が全く分からなかったそうだ。 それで翌日に別の友人の協力のもとで考えられる あらゆるパターンを試してみたが、 1度も暴発せず(ロックピックで無理矢理暴発させた友人は死亡したが)、 「ルネッサンス前で、たまたま変になっていたのでは?」との 結論に落ち着こうとした矢先の、今回の死亡事故だったとか。

最後に彼はこう言って去っていった。

「もう罠箱なんて使わないほうがいいよ。 こんな調子じゃ、PKされるよりも よっぽど死ぬ機会が増えそうだから。 もちろん罠箱の販売は中止するよ。もったいないけど、私の商品で死人が出ちゃたまらないからね。」


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