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2000/08/08
体験談『夢の中で頬をツネると目は覚めるのか?』

よくマンガなどで 「なんか変だ…これはひょっとして夢では!?  そうだ! ほっぺたをツネってみよう!  ………イ、イテェェエエ!! ゆ、夢じゃないッ!」 とか、そんなベタなシーンを見かける事がある。 それを見て 「痛みで夢かどうか判別できるものなのか? そもそも ”夢の中では痛くない” は本当か?」 といった疑問を抱いた事はないだろうか。

実は昨日、こんなことがあった。



俺は夢を見ていた。
内容は忘れてしまったが、かなり理不尽な内容の夢だったように思う。

その夢の中で、ふいに「これはなんか変だ」と感じてしまった俺は、 「痛みを感じなければ、それは夢である」の法則を思い出した。 そして試しに両頬をバシバシと叩いてみた。 すると、これがぜんぜん痛くないのである。

「おかしい…痛くない……そうか、これは夢だッ!」

そう思った瞬間、スパッと夢から覚めた。



「スゲェ! ホントに夢かどうか判断できるとはッ!  あの漫画とかの知識は嘘ではなかったんだッ!!!」



しかし それは大きな間違いだった。 夢から覚めたと喜んだ、それすらも『夢』の中の出来事だったことに、 そのあとで今度こそ本当に目を覚ましてから、ようやく気が付いたのだ。

夢また夢。
そんな最近のジョジョのようにややこしい夢を見たせいか、 かろうじて目が覚めた程度で、まだ完全に寝ぼけていた。

その時、寸前まで見ていた夢の中で、 「痛くなければ夢じゃない」を試したのをボンヤリと覚えていた俺は、 気を抜くとまた眠りに落ちそうな、まどろんだ意識の中で、 ゆっくりと腕を動かし、そして夢の中でやったように両頬をバシバシと叩いてみた。

いや、正確には「叩こうとした」

寝起き直後のボーッとしてる状態では 夢かどうか判断できるほど強くは叩けず、せいぜいペシペシ程度。 さらに寝ぼけている分、痛みも鈍い。

やがて時間の経過と共に、ようやく意識がハッキリしてきたが、 それと同時に

「ああ、なんてアホなことをしてんだろう…」

マジに自分で自分のバカさ加減をほめてやりたい、 そんなイヤな目覚めの気分になったのだった。



夢の中で痛みを感じようが感じまいが、どっちにしろそれは夢の一部。 そしてもしホントに夢から覚めていて、 寝起きでバシバシ痛みを感じるくらい叩けるなら、 そもそも、そんなバカな事をするまでもなく目は覚めているハズ。

よって俺の場合、
「痛みで夢かどうか判断するという知識は、全く役に立たない」
という結論になった。

これを読んで興味を持ったなら、俺と同じように、 夢の中で頬をツネったりバシバシ叩いたりしてみよう。
(っていうか、普通はどうなんだろう?)



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