7月4日と7日に放送された、NHK BSのマンガレビュー番組「マンガノゲンバ」で荒木先生が出演。その中で、独特の荒木ワールドを象徴する要素の1つである「荒木流擬音」について、こう熱く語られた。
(Dioとジャイロの走行シーンのネーム(ちなみにキャラはマルと名前だけだが、擬音は既に書き込まれている)を指しながら)
「ディオが主人公のジャイロをこう抜いていくとこだから、
”グウウウウウン”って感じが欲しいんですよね。
”グウン”とかって言うのではなくて、”グウウウウウン”(力を込めながら)って感じですね。例えばこう、”グウン”と”グウウウウウン”じゃ違うんだよね。
何か”ウ・ウ・ウ~”が欲しいですよね、この何かこう…、振動のような、「うねり」ですね。」「映画とか見てて気になるのは、
あの「拳銃の音が同じ」とか嫌なんですよね。
色んな種類の銃の音が、”ガキューン”とかね、”ガンッ”とかね、”ドンッ”とかね、色々欲しいですね。」「だから馬の蹄の音もこう、
”ドカラッ”って言ったり、”バカラッバカラッ”って言ったり、
”パカラッパカラッパカラッ”って言ったり、
”ドカッドカッドカッドカッ”と走ったり、
”ガンッ”て走ったりね、色々あるんですよ。」「あんまり気にしてないかもしんないけど、そういう「音響」で全然…、何だろうな、見ている感じ、引き込まれる感じが違うんですよね、やっぱり。」
マンガ作品における擬音表現を、「音響」と言い表す荒木先生。
この発言を踏まえて『SBR』を読み返すと、また新たな発見がある・か・も。
- フジCS『週刊少年「」』でのインタビューより。
船越:荒木流擬音はどこから思いついたものですか?
荒木:これはヘビメタですね。ギュウゥゥ―――ンとか。
船越:あれは楽器の音だったのですね。
荒木:そうです。あとホラームービーとかに出てくる。キュンキュンキュンキュン……とか。
船越:出てきますねぇ。
荒木:ああいうやつ。