『kotoba』2016年春号より、
ヒッチコック『定本映画術』を携える荒木先生
集英社の季刊誌『kotoba』の2016年春号(2016年3月5日発売、1,440円(税込))に、荒木先生へのインタビュー記事“荒木飛呂彦「映画のような漫画を描きたい」”が4ページに渡って掲載されている。
インタビューは『kotoba』の特集『映画と本の意外な関係』に関連したもので、アルフレッド・ヒッチコックの映画解説本『定本映画術』から映画を分析するようになり、漫画表現にも映画から学んだ演出術を取り入れている事や、映画『ナインスゲート』などに見られる“演出アイテム”としての本の話題、映画『ミザリー』を引き合いにしての「作家と編集者」という危険で重要な関係性、聖書を題材にした『エデンの東』からの『ジョジョ』への繋がりなど、映画と荒木作品のディープな関係が語られている。
(インタビュアーの菊池拓哉さんも、サンドマンの死に言及するなど、「きさま! (映画だけでなくジョジョも)読み込んでいるなッ!」とニヤリとさせられる。)
ちなみに荒木先生は、海外旅行での古書巡りも楽しみの一つだそうだ。
――聞くところによると荒木先生は、海外旅行の際に、その街の古書店を訪れるほど本がお好きだそうですね。
荒木:それほど熱心な読書家というわけではないのですが、本に印刷された文字の書体や表紙の装丁を眺めるのが好きなので、書店に足を運ぶことは多いです。
現地で記憶をなくしたり、体重が不自然に軽くなった人がいないか心配である。