漫画家・荒木飛呂彦さん(52歳)が、著書『ジョジョリオン』4巻の著者コメントで、『怒』の季節が再び訪れたかもしれないことを告白した。
『怒』の季節とは、荒木さんが『スティール・ボール・ラン』 12巻(2007年)[A]の著者コメントで提唱した、「なんか妙に世の中とか規則とかに怒りがわいてくる時期」のこと。約6年ぶりに訪れた今回の『怒』の季節のターゲットとなったのは、早朝のテレビの天気予報。忙しい朝に、『さて、本日の最高気温はこれから何度くらいになると思いますか?』と予報士が視聴者に質問し、そのままCMまで引っ張るという、「いともたやすく行われるえげつない行為」に対し、荒木さんはデビッド・ボウイ『Heroes』[A]のジャケット写真と同じポーズを取りながら、「フザけるな、バカ。お前は予報士なのか? それともエンターティナーなのか!?」と、物事の境界線を超えたり入ったりするような、予報士のあいまいな行動を厳しく非難した。
荒木さんは、このような妙に怒りが湧いてくるという『怒の季節』の他にも、文庫版『ジョジョ』40巻[A]のあとがきで書かれた、「何もしていないのに、わけもわからず攻撃される時期」を表す、『攻撃される季節』も存在するとしている。
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『スティール・ボール・ラン』12巻の著者近影より。
自分の中に「怒の季節」というのがあって、なんか妙に世の中とか規則とかに怒りがわいてくる時期がある。その季節を過ぎると逆に「イイんじゃあないのォ♪」とか同じ事に対して思ったりする。
最近ではDVDで、「テキサス・チェーンソー・ビギニング」[A]というタイトルと「テキサス・チェーンキラー・ビギニング」[A]というホラー映画が同時に出て、間違って買ってしまった。(オイッ!)
これが「怒の季節」をはずれてると、オモシロソーなホラーが2本出てとてもウレシイ!になる。後者の原題は「Hoboken Hollow」で、Amazonレビューによるとかなりの駄作らしい。荒木先生がどう評価したのかは不明。
- 集英社コミック文庫 ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン 1(40)巻のあとがきより。
「怒の季節」に対して「攻撃される季節」というのもある。
この間、親戚の前で、『近所の道路に信号があるんだけど、車のほとんど通らない時間でも「赤」になるのね。で、かつては「ま、いいや!」って、車が通らないからヒョイって無視して渡ってたのね。でも、そういうのって良くないかなと思って、最近はボケーっと「青」になるまで無視しないで、渡らないことにした。』って話を軽くしたら。突然。「今時そんなヤツいないだろッ!」とか「ムカつく、いい子ブってんじゃあないの!?」だの「目撃されて2chで書かれるからだろ偽善者!」とまで非難の集中砲火をあび始めた。やばい。
「攻撃される季節」がやって来た。
間違った事をしたり言ったりで攻撃されるのはしょうがないってのがあるが、なにもしてないのに。ていうか信号さえ渡ってもいない。これが「攻撃される季節」。なぜかわけがわからず攻撃されてしまうのだ。
この季節では、反撃してもますます攻撃されるので、花粉症の人が花粉が飛ばなくなるのを耐えしのぶように待つしか方法はないと言う。
- 英雄夢語り (ヒーローズ) – Wikipedia
なお、アルバム・ジャケットの写真は、鋤田正義の撮影。ボウイの不思議なポーズは、オーストリアの画家エゴン・シーレの自画像を真似たと言われる。このジャケットは2013年のアルバム『ザ・ネクスト・デイ』にそのまま引用されている。 - 【手描き】ジョジョ★ウェザー・リポート【WWD】
ジャミロクワイのPVを手書きで再現した動画。天気予報繋がりで。(元ネタとの比較))