【プロの犯行】コミックビーム2008年7月号より、『魔頓知ビー休ー』

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「コミックビーム」 2008年 07月号 [AA]掲載、
上野顕太郎「夜は千の眼を持つ」、第116回より――

COOL TONCHI B.Q.


魔頓知(まとんち)ビー休ー』




いきなり急になにを言い出すんだ!?
しかも上様の話の内容には
脈略がまったくない………!



ビー休が耳をなでるときは――それはビー休のクセだ!――
上様への気兼ねとか良心とかいったものが
まるでない「頓知」をしているときなのだ!



ああッ ビー休はどうしてこういう勝負を受けるのだろう!
頓知が趣味の上様と、腕が丸太みたいに太い高官!
こいつらがヒマをもてあましたら なにをしでかすかわからない



もちろん屏風から
本物のトラが飛び出すわけはない!
ビー休はトリックを使ったのだ! 
そのトリックとは!




この、社会的ダイナマイト一触即発的良心罪悪感ゼロ的猛毒セリフ的悪魔的計算頭脳的今世紀最大的犯罪小坊主漫画は、コミックビーム 2008年 07月号 [AA]掲載の、上野顕太郎先生のギャグ漫画、『夜は千の眼を持つ』から。
そして言うまでもなく、このパロディの元ネタは、イニシャルB・T(本名不明)の犯罪スレスレの活躍を描く異色サスペンスにして、荒木飛呂彦初連載作品「魔少年ビーティー」[AA]
絵柄やセリフ回しといった「ビーティーらしさ」を徹底的に研究した上で、全2ページのストーリーに仕立てられており、まさに【プロの犯行】と呼ぶべきクオリティ。
これは「○休祭」と題した、いわゆる一休さんパロディの連作ギャグで、「ビーティー」の他にも、「自虐の詩」、「OH! スーパーミルクチャン」、「啓蒙かまぼこ新聞」、「まんが道」、そして「AKIRA」までもが、見事に「一休さん化」されてしまっている。(参考:コミックビーム7号 パロディ漫画の神・上野顕太郎先生「夜は千の眼を持つ」
#AKIRAパロディの「TORA」は、続きが激しく読みたくなる「凄み」がある!


上野先生のギャグは、ただの1発ネタにもあらゆる労力を惜しまない、その圧倒的クオリティーの高さと、製作コストパフォーマンスの悪さに定評があり、トレースは一切使わず、他作品の引用ですら、ページごと手書きしてしまう(アシスタント無しで)。今回のネタも、その“思いつき”の為に掛けられた労力は相当なものと思われる。ちなみに一休さんパロディとしては、以前にも『ゴルゴ13』のパロディ「ゴル休3」が描かれており、クオリティの高さとネタのシュールさ故に、ネットでは一時コピペが氾濫していたほど。(「ゴル休3」2作は単行本『星降る夜は千の眼を持つ』[AA]に収録。)

今回の「○休祭」は、“前編”。次回“後編”には、一体どんな作品のパロディが描かれるのだろうか。

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(情報グラッツェ!<ワタナベさん)
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