SBR感想 #47 デラウェア河へ(1)

ジャンプコミックス『スティール・ボール・ラン』 18巻に収録!
(#72:「涙の乗車券(チケット・ゥ・ライド) その2」)


スティール・ボール・ラン #47

#47 デラウェア河へ(1)
[47P] ウェカピポが死に、Dioは左眼球部の遺体を奪われ、ジョニィは重傷、ルーシーは囚われのまま…。もはや打つ手のない状況下で、ジャイロはいったいどうするのか…ッ!?

【今月のSBR 感想サイトリンク集】

  • ●トビラ絵はジョニィとスロー・ダンサー。6,500kmもの長い長い道のりを共に旅してきたパートナー!優しげな瞳をたたえるスロー・ダンサー、そんな愛馬に体を預けるジョニィ。彼らの信頼がよく表れているイラストですね。ジョニィの相棒はジャイロだけではないのです。ジョニィはもう決して孤独ではないのです。
    しかし、前号のトビラに続いて、今回もさりげな~く立ってポーズを決めてるジョニィでした。
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    サイト:あらき100%
  • 今月は19日が日曜日のため18日発売でした。
    危うく買いそびれるところでした。
    ってことで今月のSBR!!

    <PM16:30 フィラデルフィア市街>
    ジャイロの鉄球ソナーで発見されるジョニィ
    すご~い、ダウジングみたいなこともできるのか!回転の力!!
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  • 今月は、初公開イラスト2点を使用した「SBRの下敷き(両面)」つき!

    「ジャイロ&ジョニィ」の方は、初公開なのか?と思うほどに驚きは少ない。
    「ルーシー」の方は、インパクトはデカイ。

    今までの、未公開系の付録では、ポストカードの柄が一番好きだな。
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  • 今月のウルトラジャンプ5月号では付録として「スティール・ボール・ラン下敷き」が付いていました。
    これがなかなか豪華な感じで、思わず嬉しくなる一品でした。
    さすがに週刊で連載していたら、こんな付録が付く訳はないですし、今回ばかりは月刊で良かったと思いました。
    まあ、今でも週刊少年ジャンプでずっと読みたかったという気持ちはあるんですけどね(笑)。
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  • 今月のウルジャンの特別付録は、スティール・ボール・ラン特製下敷き。

    荒木先生描下ろしのイラストで、表はルーシーがライ麦畑でつかまえて~んな感じでセクシーなカラーイラスト。
    ちょっとアメリカの雑誌の表紙風ですね。
    裏はジャイロ&ジョニィのクールな二色刷りとなっています。
    これは永久保存版ですな!
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  • 約7ヶ月振りの主人公目線!
    この時をどれ程待ちわびた事か……ッ!

    ジャイロ、鉄球のハーミットパープル能力(違)を使ってジョニィ救出。
    出会い頭に「ぼくを銃撃したのは」と言うジョニィもジョニィだが、平然と『ゾンビ馬』を取り出すジャイロも流石w。(まだ持ってたのか、『ゾンビ馬』…!w)
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    サイト:しやわせ空間
  • ・ぼくはまだ「マイナス」なんだ

    自分のことで精一杯なジョニィの叫びがせつない。
    気高かったり、卑下したり、頼もしかったり、弱かったり、なんて人間味あふれる主人公だ。
    今までのジョジョに比べ、非力で自分本位。感情の起伏が激しく若さゆえの不安定さがジョニィにはある。でもそこがいい。
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    サイト:memo(´し_`)mon
  • まず、今回のタイトルの「デラウェア河へ①」
    えぇーーっ!! デラウェア河ってマジェントが沈んでいる河じゃないですか。

    とは言え、このクライマックス時に、しかもウェカピポもいないところで
    マジェントが再々登場してきても、イマイチな気がします。

    さて、本編に入りまして…
    16:30PM ジャイロ視点でスタート。
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  • 1.ジョニィは見た!
     ジョニィが大統領が行ったことを一部始終見ていたようです。ま、撃たれた当人ですから当然と言えば当然。あくまで大統領ではなく「ディオとウェカピポ」に撃たれたと認識しているようです。そして、大統領の能力についても触れて、「別の世界からもう一人の大統領を連れてこれる」とも言っています。やはり複数人の大統領がディオやウェカピポにジョニィを撃ったせるために隣の世界を行き来していたってことですよね、これは。そうでないとあんなに都合よくいくはずありませんものねぇ。
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    サイト:空気供給管

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今月号の『SBR』の感想サイト、お待ちしております!



進行する不可解なクライマックス



立ち上がれる、何度でも。
相棒がいるから――。

(扉アオリより)

「☆遺体は全て大統領の手に…そして…」 今月は超久々に「ジャイロ」のターンッ! ジョニィの愛馬スロー・ダンサーと共に(併走する姿が愛らしい。ホントいい馬だなぁ)、まるでスイカの中身をたたいて探るみたいに(割とあっさりと)、下水溝に逃れていたジョニィを発見。血みどろの姿を見てすぐに治療しようとするジャイロだが、ジョニィはそれを遮って、「あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!」とばかりに、大統領の『能力』、ウェカピポの死(ただ、そこんとこだが俺にもようわからん部分も多い。例えばジョニィを撃ったのが「Dioとウェカピポ」と言った点。大統領にも撃たれたハズでは?単に説明を端折っただけ?そもそもジョニィは3人に撃たれた実感がある? 「この世界」のジョニィが「隣の世界」の出来事を全て知っているのも謎。)、そして、遺体が全て大統領の手に渡った事を話す。

突破口として狙ってた、Dioの持つ「左眼球」さえも大統領に奪われてしまった。それを聞いたジャイロから出た言葉は、「決定的に終わりだ…打つ手はもうない…」
「緑信号」はもはや消えてしまったのかッ!? そしてジョニィにリタイアを促す。諦めるのも勇気ではないのか、と。

しかしジョニィは、ジャイロの襟首を掴んで、必死に訴えかけ、ジャイロの見ている前で、自らの足で、必死に立ち上がろうとする! ジョニィの足は、本当に「動く」ようになっていたッ! だが、あと少しが足りず、崩れ落ちてしまう。そしてジョニィは叫んだ。



「生きる」とか「死ぬ」とか
誰が「正義」で誰が「悪」だなんて
どうでもいいッ!!
「遺体」が聖人だなんて事も
ぼくにはどうだっていいんだッ!!

ぼくはまだ「マイナス」なんだッ!
「ゼロ」に向かって行きたいッ!

「遺体」を手に入れて
自分の「マイナス」
「ゼロ」に戻したいだけだッ!!

歴代ジョジョが、(過程はどうあれ)「正義」を灯して「悪」と戦ってきたのに対し、ジョニィはただ自分のマイナスを「ゼロ」に戻したいだけ。どこか神話的でもあった歴代ジョジョに比べると、あまりにも切実で、人間的な叫び。だからこそ、心に突き刺さる。(『SBR』が新しい世界の物語なのだと、改めて思い知らされる…。)

そんなジョニィに対し、ジャイロは唐突に馬の(あぶみ)の話を始める(話し始める前の、ぼんやりと空を見上げる『間』がグッとくる!)。ジャイロが言うには、鐙が発明されたのはなんと11世紀で、鐙を必要としたのは馬上で武器をふるう『中世の騎士』。そしてツェペリ家の伝承には、『回転』のパワーに、更に、“馬のパワーを鐙から加える技術”があるという。しかしあくまで伝承で、「馬乗りではない」ツェペリ一族には誰も使えず、勿論ジャイロも、父グレゴリオにも使えないという。
しかしッ!! 


「ジョースター家は馬乗りの家系だ」
「だから説明したッ!
 おそらく回せるのは「馬乗り」だけだッ」

ジョースター家が持つ「馬乗り」の技術と、ツェペリ家の「回転」の技術、この2つが合わさった時、いったい何が起こるッ!?(そのときはスタンドもカッコ良くなる?それともキモくなる?(笑)) 希望を見いだしたジョニィ達は、大統領と遺体を追う、最後の「切り札」として、『ルーシー・スティール』の救出に向かうことに。「緑信号」はまだ消えていないッ!

そのルーシーは、『謎の声』に導かれながら、負傷した夫スティーブンと共に、庁舎からの脱出を試みる。発現した「涙のカッター」で馬車の男を斬りつける。すると男は、逃げだそうとする度に、「偶然」酷い目にあいながら(『死刑執行中脱獄進行中』[AA]を彷彿させる)、結局は馬車の運転席に戻されてしまう。ハッキリとした能力は謎だが、まるで「運命」を「固定」されたかのようでもある。そしてルーシーは能力を理解し、したたかに使いこなしながら、無事に庁舎を脱出。体の内側から聞こえる『謎の声』に導かれるままに目指す先は、「デラウェア(リバー)。しかしその声の正体は………

ヴァレンタイン大統領

「『船の所へ行くのだ』………ルーシー
 『船を見つけて乗れ!』」

正直、驚愕!! 『謎の声』の正体は、『ヴァレンタイン大統領』ッ!! 『左眼球』『右眼球』でルーシーを監視しながら、大統領が『声』で指示を与えていたのだった。
実は暖炉の部屋で、両眼球を除く『遺体』は全てルーシーの内に宿っており、大統領はまんまと、誰にも気づかれずにルーシーごと『遺体』を外に運び出したのだった。(となると、大統領の側近は「知りすぎた人間」として始末されたッ!?)

“少しだけ「希望」で喜ばせておいて、そして最後に全てを奪い去っていく”。
庁舎から逃げ切ったと思い、安堵したルーシーの前に現れた、ヴァレンタイン大統領。
絶望の涙を浮かべるルーシー。「生まれる者」のために、大統領達が向かうのは、「地図」の最終地点

「☆最後の切り札(ルーシー)すら大統領の手中に…ッ!!」(後ろアオリ) 
全ては大統領の計画通りッ! このままルーシーは地図の最終地点に連れて行かれてしまうのかッ!? ジャイロとジョニィは、窮地のルーシーを救出できるのかッ!? クライマックスのクライマックスにいよいよ迫りながら、次号ウルトラジャンプ2009年6月号(5月19日(火)発売)に続く!!

☆今月号のUJ巻末コメント

今春は、花見を3回しました。「花鳥風月」全部しみじみ楽しめる良い季節ですなあ。

土浦にも足を運ばれたのだろうか。