全キャラ出演、全スタンド登場! エピソードはひとつとして漏らすことはないッ! アニメ雑誌で『ジョジョ第4部』シリーズディレクターが語る

Animage(アニメージュ) 2016年 05 月号 [雑誌]

 発売中のアニメ情報誌『アニメージュ』2016年5月号に、TVアニメ『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない(ジョジョDU)』の特集記事が6ページに渡って掲載されている。記事ではシリーズディレクター加藤敏幸さんのロングインタビューが掲載されており、その中で今作における原作のキャラクターとエピソードの扱いについて、次のように語っている。

――スタンドは、第3部と同様に全部出すのでしょうか?

加藤:
基本、全部出します。基本的にはキャラクターも全部出しますが、そうは言っても第3部の時とは作り方を変えているので、原作に忠実ではあるけれど、第3部の時ほどの忠実度ではなくなっていると思います。どちらかと言うと、第1~第2部のころの圧縮感に近いかたちになっているかなと。その中での全キャラ出演ということです。ですから、エピソードはひとつとして漏らすことはないですが、少なくとも第3部の時みたいな表現ではなくなっていますね。第1話冒頭のアバンが象徴的です。

 第3部のアニメでは、原作通りすぎてある意味ギャグになっていた演出も結構見られたが、今作はただ原作に忠実なだけでなく、第1話冒頭の演出やコンビニ強盗前のアンジェロの行動、第2話でも仗助の祖父が銃を突きつけた時のセリフなど、演出・セリフの「ちょい足し」や改変が明確に行われており、それによって話の流れがより分かりやすくなっている。OVAやメディアミックスが盛んだった第3部と違い、ジョジョ第4部はアニメで初めて見る方も多いだろうから、その配慮は「それでいいっ! それがBEST!」と言えるし、TVアニメ第1部~第3部を成功させたスタッフなら、少なくともスピードワゴンを削ったりブラフォードとタルカスをモブにした某第1部劇場版のような悲劇は起こらないだろう。

 『アニメージュ』2016年5月号のジョジョ特集記事では、この他にも第4部アニメのビジュアルやキャラクターの絵柄、彩色についてや、1999年という設定、第1話のアバンの意味、原作で過激すぎる描写についての演出と自制すべき部分、OP、EDについてなどが語られており、さらに、加藤さんとディレクター津田尚克さんの2人によるニヤリ!とする主要キャラクター解説、東方仗助役・小野友樹さん、空条承太郎役・小野大輔さんのインタビューなど、文字数的にもまさに「たっぷり!」な特集記事となっている。アニメに注目する方は、ぜひこの特集記事も読んでおくとベネ。

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『アニメージュ』2016年5月号の『ジョジョDU』特集記事の冒頭ページ。この仗助と承太郎は、アニメスタッフ描き下ろし。

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