2月10日、宮城県の地方新聞「河北新報(河北新報社)」の教育欄にて、荒木飛呂彦先生のインタビューが掲載ッ!
「埋蔵金求め日々探検」
あの日、あの時
漫画家 荒木飛呂彦さん仙台市の小松島小に通っていたころは、江戸川乱歩の世界に
あこがれていました。遊びといえば少年探偵団ごっこ。学校の
帰り道、まっすぐ家に帰ったことはありません。仲間しか知ら
ない秘密の場所に、魚屋の木箱を積み上げて、秘密基地を造っ
たりしました。近所には古い町並みが残り、住宅地の近くには探検できるよ
うな大きな森、沼がありました。
そして子どもの好奇心をくすぐるミステリーとしげきにあふれ
ていました。例えば埋蔵金伝説。 世捨て人のおじいさんが埋蔵金を隠し
たという伝説があって、台原周辺の防空ごうを探検して回りま
した。木の枝で仲間だけが分かる印をつけたりして、本当に楽
しかった。未確認飛行物体(UFO)が現れるという場所や、心霊現象
のうわさもありました。念写を研究している大学の先生からは
、月の裏側の写真を見せてもらって興奮しました。本当かどう
かはともかく、未知の世界に引き込まれて、想像力が鍛えられ
たと思います。本格的に漫画を描いて、出版社に投稿をはじめたのは東北学
院榴ヶ岡高に入学してからですが、小さいころから描くのは好
きでした。最初に漫画の同人誌作ったのは小学四年の時です。幼なじみが
「荒木、いいねえ」と褒めてくれるのが、とてもうれしかった
。今、振り返ってみると漫画家を志すすべてが近所にありまし
た。
また、荒木先生の写真とプロフィールが掲載されており、その上には吹き出しで、”映画「スタンド・バイ・ミー」を見ると、少年時代を思い出して胸が熱くなります。”とのコメントが付けられていたとか。
今、こうして『スティール・ボール・ラン』が読めるのも、荒木先生の漫画を褒めてくれた、小学四年の時の幼なじみの方のおかげ・か・も。