TBS系で毎週土曜日に放送されている、情報バラエティ番組「王様のブランチ」(王様のブランチ – Wikipedia)の、2月2日放送で、ジョジョ4部ノベライズ「The Book」が特集され、更にその中で、荒木先生と、乙一先生のインタビュー映像が放送された模様!
タレコミによると、荒木先生が登場したのは、『BOOK』コーナー。この日の特集は、ジョジョ4部ノベライズ「The Book」で、乙一先生のインタビューと、荒木先生のインタビューが放送。映像では、『SBR』執筆の様子が映され、荒木先生は「吉良吉影」について語ったらしい。また、司会の谷原章介さんへ向けたメッセージも用意され、その中で荒木先生は、「谷原さんはジョジョのキャラみたい」「岸辺露伴をやってほしい」とコメントされていたとか。ちなみに谷原さんはかなりのジョジョファンらしく、BOOKコーナーの司会の女性に、「谷原さんもジョジョが好きなんですよね?」と聞かれ、「はい、全巻読みました。『魔少年ビーティー』も、『アイリン』も、『バオー来訪者』も。作者の荒木飛呂彦も漢字で書けますよ」。また、荒木先生からのメッセージの時には、谷原さんはこっそり岸辺露伴の「『自分を乗り越える事』さ!」のポーズをされていたらしい。もし4部が実写化されたら、キャストは1人確定かッ!?(笑)
追記:
malta321さんからディ・モールト詳しいタレコミを頂きましたので、そのまま紹介!(ディ・モールト・グラッツェ!!)
番組の内容ですが、
最初にジョジョの簡単な作品紹介がされ、
その後に司会の谷原さんへ荒木先生のメッセージが流れました。メッセージは「谷原さんどうもありがとうゴザイマス。なんかこうキャラクターがこうジョジョの登場人物のようなあの俳優さんですよね。なんか岸辺露伴なんかの役があったら是非お願いしたいと思います。」といった感じでした。その次に、ジョジョの1-7部のコミックスが流れ、ジョジョの連載の長さと人気を紹介し、その中でも人気があるのが4部というようなフリから、荒木先生に4部で目指したものとは?という質問に続き、
荒木先生は「それより前の登場人物は神話的なヒーローで手の届かないものだったのが4部からは隣の友達みたいなヒーローを目指した」というようなお話で、吉良については「敵の殺人鬼も隣の人が殺人鬼かもしれないという雰囲気を目指した。」というようなことを仰っていました。
(以前どこかのインタビューで話されていた内容と似たものの気がします。)そこからその世界観を生かして書かれた本がTheBookというように紹介され、乙一さんの紹介になりました。
集英社入り口に番組の女の子がジョジョ立ち(?)のようなポーズで立っていて、編集部に舞台が移り、インタビュアーの女の子が、これまで小説を読まなかったけれど、乙一さんの小説を読んでから小説を読み始めたという感じの雑談が少し入り、それから乙一さんが何で編集部に居るのかという質問に移りました。乙一さんは、5年間編集部出社し続けてTheBookを書いていたそうです。TheBookの編集担当の島田久央さんはそんな乙一さんを「いつも静かでまるで居ないかのように…」と語っていました。
インタビュアーの女の子の何で家で仕事をしないのかという質問に、乙一さんは「家だと遊んでしまって…インターネットとかやっちゃって…」と囁いていました。(直後にここでもインターネットできますよねと突っ込みが入ってました。)他の理由として編集部で仕事をしていると夕飯にカツ丼を奢って貰えるからだそうです。
そこから乙一さんは吉良が好きという話になり、
「強力な力を持っているが平凡な男のフリをして、隣人が恐ろしい殺人鬼だったみたいな、身近な怖さがあって、女性の手首を集めるのが好きな、そういう変な趣味をもっていて(女の子が変わった趣味ですねと突っ込みをいれ)あんまりやっちゃいけないことですよね(このあたりは声が小さくて聞き取れませんでした。)」同時にテロップで「絶対真似しないで下さい」と出てました。ここから少しTheBookの内容に触れ、仗助達に対して乙一さんオリジナルの悪役が対決を挑む話にしようと考え付いたというナレーションが入りました。
インタビューは乙一さんの少年時代の話に移り、
小学校の時は太っていて毎日お菓子を食べながらゲームをしていて、中学3年の時には一切友達がいなかったそうです。どんな話をしたらいいのか分からなくて、高校の時は図書室にこもって本を読んでいたそうです。場面が荒木先生の仕事場に変わり、荒木先生はTheBookをどう思うのかというような話になりました。
荒木先生は、「ホラーってみんななんか怖いだけとか残酷だとか異常性みたいのをイメージするかもしれないと思うんですけど。僕は生きていることの悲しみみたいな生まれてきた事自体が悲しい感じっていうんですかね、人間の運命みたいな。そういうのがホラーだと思うんですよね。乙一さんはそれよく分かっているというか切なさとか悲しみがねすごくいいんです。昔描けなかった事を書いてもらったって感じがしますね。」(ウェカピポとマジェントが登場した頃の原稿とルーシー婦人にペン入れをしているシーンが流れました。)スタジオに戻り、谷原さんが「いやー動いている荒木先生に僕は感動してしました。」の一声で始まり。
コメンテーターの松田さんがジョジョとTheBookについて少し語った後に、
谷原さんが「乙一さんのTheBook僕は絶対に買います。皆さんも絶対に買ってください。」というコメントで締まりました。
(BGMがGETBACKな所にニヤリときました。)長文駄文失礼致します。誤字脱字などもあると思いますが、番組を見れなかった方に少しでも伝えられる情報になれば幸いと思います(^O^)。
- 「踊る大捜査線 The Movie 2 ~クレイジーダイヤモンドは砕けない~」(朝目新聞-asame.com)
- 「実写版ジョジョ」 ジョジョを実写にするなら配役はこの人!ってのを好き勝手に列挙(ムーディーな日々)
- JOJO×乙一! ジョジョ4部ノベライズ「ジョジョの奇妙な冒険 ”The Book”」、11月26日発売!!
- 『QuickJapan』75号、乙一インタビューより。
乙一:漫画のキャラクターを小説で書こうとしたときにつきまとう違和感ってどこから来るんだろうと考えた時に、読み手が「これは漫画のキャラクターだ」という意識をもっているからじゃないかなと思って、だとしたら読者の考えることを先回りして、こっちが文章に書いていたら、むしろ読者は一周してすっきりと提示されたものを受け取るんじゃないかなと思って。だから、途中からは普通の「小説」というよりも、「エッセイ」を書くような気分で作っていましたね。
「彼」の話や、ジョジョの小ネタを入れた事について。
でも、読者を現実に引き戻す、「あの一文」だけは、やっぱ蛇足だったんじゃないかなぁと思う。
- 『The Book―jojo’s bizarre adventure 4th another day』 乙一 (著), 荒木飛呂彦 (イラスト)
2度読んで、これがただ悲しいだけじゃあない、登場人物は誰もが懸命に生き、その挙げ句にたどり着いた結末で、ただの悲しい物語ではない、むしろ本当は、やさしい温かみのある物語なんだという事が、言葉ではなく心で理解できた。そういえば荒木先生も講演でこう語られていた。「例え主人公が死んでしまっても、美しい心の為に、誰かの為に死んでいくなら、ハッピーエンド」だと。そして作中の言葉、”さびしくない。だれもさびしくはないのだ。この世に生きている人は、ひとりのこらず。”…。紛れも無く、「乙一」の、「ジョジョ」。