5月9日に明治大学(東京)で開催された、国際日本学部シンポジウム「メビウス×浦沢直樹+夏目房之介」(プレス)に、荒木先生が招待され、挨拶のスピーチも行ったとの事。
メビウス(ジャン・ジロー)氏は、バンド・デシネ(B.D.)と呼ばれるフランス漫画の巨匠で、『エイリアン』、『トロン』、『フィフス・エレメント』などの映画制作にも参加、宮崎駿監督とも親交が深く、大友克洋先生(『AKIRA』[AA])や谷口ジロー先生(『遥かな町へ』[AA]、『孤独のグルメ』[AA])など日本の作家にも多大な影響を与えた人物(詳しくは「メビウス・ラビリンス」を参照)。シンポジウムではこのメビウス氏を招き、さらに、メビウス氏の大ファンだという浦沢直樹先生(『MONSTER』[AA]、『20世紀少年』[AA]、『PLUTO』[AA])と、漫画評論家の夏目房之介氏をゲストに行われた。
荒木先生が登場したのはシンポジウムの終盤で、招待席から、日本の著名な漫画家を代表して挨拶のスピーチが行われ、永井豪先生(『デビルマン』[AA]、『マジンガーZ』)と谷口先生、そして最後に、「日本の漫画家としては初めてルーブル美術館に作品が展示された作家」(関連記事)として、荒木先生が登場ッ!(この時、会場の巨大モニターに荒木先生が映し出されると、会場からは歓声やどよめきが上がったらしい(笑))
荒木先生は、「メビウス先生はじめまして」と挨拶した後、「あと永井先生、谷口先生、浦沢先生、夏目先生も…」と次々と挨拶(笑)。
荒木先生は、大友先生や鳥山先生、谷口先生が影響を受けている作家、としてメビウス氏の事を知ったそうで、谷口先生達が“弟子”ならば自分は“孫弟子”だと表現、そして、線で空間や立体感を正確に描き出すメビウス氏を“手品師の様”だと語ったとか。
夏目氏のブログ記事には、シンポジウムの纏めと、記事の一番下に、控え室で撮影されたという永井先生と荒木先生、内藤泰弘先生(『トライガン』)、夏目氏の4人が並んだ写真が掲載されている。
- メビウス×浦沢直樹シンポ大成功(夏目房之介の「で?」) / メビウス in 明治大学(たけくまメモ) / メビウス!メビウス!メビウス!(京都精華大学 学長室ブログ)
メビウス氏のシンポジウムは、その前の5月7日にも京都精華大学でも開催された。
「たけくまメモ」によると、これらのシンポジウムの内容は全て、6月末発売の「ユリイカ」に掲載される予定との事。 - メビウス 描線がつなぐヨーロッパと日本(Moving Planet(惑星ブログ))
/ メビウスシンポジウム in 明治大学(ReadMe!Girls!の日記・雑記)
/ 『国際日本学部シンポジウム「メビウス×浦沢直樹+夏目房之介」(司会:藤本由香里准教授)』(BDcafe(ベーデーカフェ))
/ メビウス×浦沢直樹+夏目房之介@明治大学(やぶいぬ日記)
/ メビウス ∞ 描線がつなぐヨーロッパと日本(カソウケンの科学どき技術どき)
シンポジウムに参加された方々のレポート。 - メビウス・ラビリンス / オンラインで読めるメビウス作品のリンク集
- 1000planches :: バンド・デシネ(フランス語圏のマンガ)の情報を日本語で!
- 「Rohan au Louvre」!! ルーヴル美術館『小さなデッサン展』に荒木先生の新作原画が展示!
- 「エンキ・ビラルと荒木飛呂彦」
- Amazon_co_jp “ユリイカ 2009” – 和書 本
メビウス氏のシンポジウムの内容は、6月末発売のユリイカ(7月号?)に掲載される予定。荒木先生のスピーチまで掲載されるかは不明。 - Amazon_co_jp “moebius” – 和書 本