荒木飛呂彦短編集『死刑執行中脱獄進行中』に続いて、荒木作品の初期短編作を収録した短編集『ゴージャス★アイリン』が、文庫サイズで登場ッ!
『ゴージャス★アイリン』はコミックス[AA]と愛蔵版[AA]の2種類が発売されているが、コミック文庫版は「愛蔵版」と同じ構成で、収録タイトルは、女性主人公の表題作『ゴージャス★アイリン』(1985年、1986年)と、読み切り版の『魔少年ビーティー』(1982年)、宇宙船を舞台としたSFサスペンス『バージニアによろしく』(1982年)、荒木先生のデビュー作『武装ポーカー』(1981年)、原稿紛失により2004年の愛蔵版収録まで長らく幻の作品だった『アウトロー・マン』(1982年)の5作品。価格は630円(税込)で、2011年12月16日発売。
- 集英社コミック文庫 / 公式ツイッター (comicBUNKO)
- 傑作短編集がカラーページ完全再現で文庫化! 集英社コミック文庫『死刑執行中脱獄進行中』、9月16日発売ッ!
95~99年に描かれた短編4作を収録。愛蔵版と同じくカラーページ完全再現にて収録。(カラーページが多いぶん原価も高くなっているらしい。)
[AA] - ジャンプスーパーコミックス『ゴージャス★アイリン』 [AA]
1987年に発売された、荒木先生初の短編集。『ゴージャス★アイリン』と、『魔少年ビーティー』、『バージニアによろしく』、荒木先生デビュー作『武装ポーカー』の4作品を収録。著者近影で荒木先生は、漫画の読み方を知らないという両親に「おもしろい!」と言わせる作品を描くのが目標だと語っている。 - 愛蔵版コミックス『ゴージャス★アイリン』[AA]
2004年に発売された愛蔵版。1200円。『死刑執行中脱獄進行中』[AA]と同じハードケース入りの豪華仕様。巻頭には2002年、2004年にウルジャン用に描き下ろされた「アイリン」ピンナップイラスト(表裏2点)が追加。収録作品は、コミックス版の4作品に加えて、原稿紛失により幻の作品となっていた『アウトロー・マン』(1982年作)が、デジタル復刻掲載(原稿ではなく雑誌から復刻)された。 - 集英社リミックス『ゴージャス★アイリン』[AA]
2007年に発売されたリミックス版。価格は350円。表紙は愛蔵版にも収録されているアイリンのイラスト。コラムには掲載時の雑誌表紙や、コミックス版との違い、著者コメントなどの貴重な情報も掲載。内容は愛蔵版に準拠しているが、愛蔵版との差別化のためか、リミックスでは「アウトロー・マン」は収録されなかった。(関連記事) - 『JOJO A-GO!GO!』[AA]の『ゴージャス☆アイリン』作品解説より。
――初の女性主人公ですが。
荒木:これは『バオー』の延長線上にあって、肉体をテーマにした作品の女性版ですね。週刊連載のパイロット版として描いているんですよ、『アイリン』の2本は。
――読者の反応はどうでした?
荒木:良かったですよ。だから『アイリン』を週刊連載にしようっていう話もあったんだけど、でも「女の子を描くのは難しいなー」と自分で思ったんで、2回でやめちゃいました。担当の編集者には怒られたけど「じつはコレがあるんですよー」って『ジョジョ』をもっていったんです(笑)。 - ウルジャン2003年1月号、ウルジャンPRESSより。(ジョジョ通算100巻記念ミニブック『JOJO’S BIZARRE ADVENTURE 100.5』に収録。)
ウルトラジャンプのためにジョリーンとアイリーンのカラーピンナップイラストを描いた。
「徐倫」はともかく「アイリーン」ってのはゴージャス・アイリンのことで、15年も前のキャラクターだ。けっこうマイったよ。昔の絵はもう描けない。ピンナップイラストは、初めて見たときエルメェスかと思った(笑)。
- 「わたし、残酷ですわよ」 少女漫画に『ゴージャス☆アイリン』のゴージャスなパロディ!