吉良吉影の事件後の、2000年冬の杜王町で起こる殺人事件を描いた、乙一先生の「ジョジョ」ノベライズ『The Book―jojo’s bizarre adventure 4th another day』[A](関連記事)が文庫サイズ[A]で登場ッ!
執筆5年、ボツ原稿2000枚の末に、2007年にようやく完成した作品は、荒木先生も「4部当時に目指していたものの完成形がある。完璧ですね。」と絶賛した。2011年には新書サイズ(880円)でも刊行されており、この文庫版で3冊目となる。『ジョジョ』ノベライズでの文庫版はこれが初めて。価格は683円(税込)で、2012年11月20日発売。
- JOJO×乙一! ジョジョ4部ノベライズ「ジョジョの奇妙な冒険 ”The Book”」(2007年11月26日発売)
2007年に発売された、ハードカバーの豪華装丁版。皮のような質感を持った”ダーク・ブラウン”の表紙に、”The Book”という文字とシンボルマークが金色で半押しされた洋書のような異色の装丁は、物語とリンクしているという仕掛けでもあった。巻頭には「飛び出す杜王町MAP」も収録。
[A] - 冬の杜王町で起こる殺人事件。“乙一×JOJO”『The Book』がコミックスサイズで新登場!(2011年12月19日発売)
2011年に発売された、新書(コミックスサイズ)の『The Book』。表紙は鮮やかな荒木先生のイラストとなった。(「飛び出す杜王町MAP」は未収録。)
[A] - JOJO×乙一 | JUMP j-BOOKS、JOJO対談 荒木飛呂彦×乙一
――執筆5年、ボツ原稿2000枚はすごいですね。
乙一:『ジョジョ』のキャラクターを自由に動かせてないというか、操り人形しか書けていない違和感がずっとつきまとっていて……。それで、いろいろと考える必要があると思って自分で何度もボツにして作戦を練っていました。
こういうことをできるのは一生に一度なんじゃないかと思うと、納得できない原稿で本を出すのは一生後悔しそうだったので、各方面に頭を下げて本が出ない状況が続きました。荒木:3部や4部を描いていたころ、担当編集者から「悲しい話を描いてくれ」と言われたんですよ。僕もそれを目指したんだけど、でも若かったせいか、そこまで達していなかった。だけど、この『The Book』にはそれがあるんですよ。4部当時に目指していたものの完成形がある。完璧ですね。
乙一:よかった……。ホッとします。 - 原宿『Tokyo’s Tokyo』でジョジョグッズ展開! 新作『杜王町』Tシャツも数量限定で先行販売中!(2012年9月20日まで)
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