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2000年1月31日 「G」

Death Crimson 2 スコアランキング に「見慣れないステージ」があるのを知ったのは、 いつものクセで朝8時までの少しのテレホーダイ時間を利用して ネットを楽しんでいた、今朝の事だった。

『エルミデ鉱山

まだこのステージのハイスコア登録者が一人も居ない事から、 これが極最近になって配信された「新ステージ」だと直ぐに理解した。 新年早々2000年は活動を控えると告知し、このまま沈黙を守るかと思いきや、 1月も経たない間に、真鍋社長自らが個性的な手記 『蠢動記』を始め、 そして今回の この新ステージの配信。

相変わらずエコールは”行き当たりばったり”を地で行く会社だ。

だから、今回に限ってトップページでの告知が行われていない事についても、 「エコールの事だ。どうせ単純にトップページを更新し忘れているだけなんだろう。」 と、勝手に納得する事にした。



夜。帰宅し夕食を済ませ一息ついた後、 俺は長い間ドリームキャストに入りっぱなしだった「オラタン」を取り出し、 「デスクリムゾン2」を起動させた。

昨年末、デス2のスコアアタックに挑戦したものの、結局大したスコアは出せず、 しかもその後、何年も前に買ってロクに遊ばずに放置してたゲームに何故か急にハマッてしまい、 デス2はCDケースに入りっぱなしの状態が続いていたので、 随分と久しぶりに見た「飛ばせないエコールロゴと石仮面」が 俺にはとても奇妙で新鮮なものに映った。

1度デモ画面を眺めた後、直ぐに付属のブラウザよりインターネットに接続し、ダウンロードサイトに移動。 そこにはちゃんと『エルミデ鉱山G』があった。 日付を見ると、どうやら1月27日には既に配信されていたようだ。

セーブ容量がヤケに小さい(24ブロック程度)のが気になったが、 とりあえず空いていたビジュアルメモリに保存し、そそくさとゲーム画面に戻る。




ゲームに戻った際、 また「注意書き」や「データロード確認」、「データロード完了」と 何度もAボタンでのメッセージスキップをさせられた挙げ句、 「飛ばせないロゴと石仮面」を強制的に鑑賞させられて程良くムッとした所で、 いよいよミッションモードを選択。

…あった!
『エルミデ鉱山F』の下に、 本当に新ステージか?と思うくらいコッソリと紛れ込んでいる、 『エルミデ鉱山G』がッ!!

いったい、どんなステージが待ち受けているのか。
『エルミデ鉱山F』での絶妙なバランスを思い出すと身震いする。

まずは高難易度を警戒し、とりあえずクリアを目指すべく「初心者モード」を選択。 コントローラーは、ガンよりも素早さに欠けるが精密な動作と連射が可能なパッドを選んだ。

「根性だせよぉ!」

コンバット越前特有の「声変わり直前の少年のような声」に送り出され、ステージ開始。





コ、コウモリが…早いッ! 早すぎるッ!!

これは「科学忍法ランダムフライ」なのかッ!?
ちなみに「科学忍法ランダムフライ」とは、シャトレーゼ紅威が この日記を書いた時期にやたらハマッて見ていた再放送の「科学忍者隊ガッチャマン」の中で、 1度だけ登場したレアな忍法なのだが、それは名前の通りデタラメに飛び回って敵に狙われないようにするだけであった。 (知ってる人はおそらく居ないだろうが、あえて使ってみた。^^;)

今まで単なる雑魚でしか無かったコウモリが、 ちょっとばかり速度を上げ、更に緑虫と連携しただけで、 こんなにも嫌らしい敵に変わるとは、いまいましいエコールめぇッ!!

おのれチョコマカと動きおって…照準が合わないではないかッ!
こんな事なら、パッドでは無くガンを用意しておくんだった、くっそぉう!!

「!?」

なんだ今のは… 今、チラッと「丸い物体」が横切ったような…
そういえば、ステージが始まった直後にも、同じものを見た気が…
あれは、ひょっとして…


「!  やはり、『奴』だ!」

クチビル君、しかも、のこのこと1匹で現れやがった!
身の程を知らぬ奴だ、蜂の巣にしてくれるッ!!

(ガガガガガガガガ!!)
コテンとマヌケに倒れるクチビル君。

「ハーッハッハッハ!」

余裕の笑い。
だが、それは単なる囮に過ぎなかったのを、直後に思い知らされた。

「………え?」

「ナァアアアアアアアアアアアアアアアア アアアアアアアアアアアアアアアア アアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!」

ふと上を向いたその視点から、雨のように降り注ぐクチビル君。
5匹? 6匹? いや、そんなもんじゃあない!
おびただしい数のナマモノが次々と降り注いでは怪光線を放って消えていく。
狂気そのものの光景になすすべもなくライフは尽きた。

まさか、あんなにいるとは、ゆ、油断した…

くっそぉう、まだまだぁッ!!
(ドッギャーン!)



まだまだぁッ!!
(ドッギャーン!)



まだまだぁッ!!
(ドッギャーン!)



まだまだぁッ!!
(ドッギャーン!)



まだまだぁッ!!
(ドッギャーン!)












「ふっ。」

自分自身を鼻で笑ってやりながら、俺はパッドから手を離した。


緩急を付けた演出で、常にプレイヤーの意表を突いてくる辺りは、 流石エコール。

だが、この新ステージはあまりに難しく、 どちらかと言えばスコアアタックよりも「複数同時プレイ向け」 に設計されているようにも思えるこの激しい攻撃を前に、 結局俺は2つ目のシーンの序盤までしか進めなかった。(最も簡単な「初心者モード」なのに!)

しかし「一見すると無茶苦茶なバランス、しかし鍛錬次第でちゃんとクリア可能」なのも、 エコールテイストと呼ばれる内の1つなので、簡単には判断出来ないし、諦めきれない。

「ヤリ込みを続ければ、こんな俺でもクリア可能なのかもしれない。

そう信じて、俺は電源を切った。

でも、とりあえず今の俺にはこのステージはクリアできる自信が無いのかー!?(弱気)

TO BE CONTINUED →