発売中の『日経トレンディ』2012年11月号(2012年10月4日発売)に、荒木飛呂彦インタビューを含む『ジョジョの奇妙な冒険』特集が、全4ページで掲載ッ!
記事では「25周年ヒット商品進化論」と題し、原画展やコラボ商品、アニメ化など、ジョジョ連載25周年で盛り上がる関連消費と、作品としての魅力をわかりやすく紹介。
荒木先生のインタビュー記事も1ページ掲載。「人間讃歌」やキャラクターの善悪の描き方、最新作『ジョジョリオン』の謎とテーマについてまで、幅広く語られている。
そして、記事の最後には何と「次の25年」について言及がッ!
最後に作者の荒木氏は、「次の25年間も、きっと新たな奇妙な冒険を書き続けているはず」と語った。
25年後は、荒木先生も御年77歳となっている。2037年は、スーパーウルトラグレートジャンプで、ジョジョ連載50周年&ジョジョ第14部で大いに盛り上がっていることを夢見て、我々も、長生きしよう。
- 私の広瀬川インタビュー vol.18「マンガ家 荒木飛呂彦さん」(広瀬川ホームページ)の、インタビュー第8回より。
聞き手 以前先生は、週刊誌連載では非常に体力を消耗するので、
連載は50歳くらいが限界、というようなことを
おっしゃっていました。現在は月刊誌での連載となり、
週刊誌よりはいくらかご負担が減ったと思いますが、
今後はどのくらいまででしたら大丈夫と
感じられていますか。荒木さん いや…こればっかりは、本当に分からないですね。
でも、あと10年は最低でもやりたいですね。 - 『QuickJapan』75号、荒木飛呂彦 12,000字インタビュー(2007年12月)より。
――「SBR」の連載は、大陸横断レースの全九ステージ中、六ステージまで終了しました。物語自体も、全体の三分の二は通過したのではないかと思うんですが、そろそろ次の部のイメージも生まれてきているのでしょうか。荒木:「SBR」を描いていると、自分が本当にアメリカ大陸を横断してる気になって、疲れるんですよ。馬に乗っている時の絵は、自分が本当に馬で走っているような感じで描いている。体力的に過酷なんです。
この間『ジャンプスクエア』(二号)に読み切りを頼まれて、第四部の岸辺露伴(漫画家)が登場するスピンオフ短編を描いたんですけど、ふるさとに帰ってきた気分になって、描いていてほっとしたんですよね。だから次の部は、ふるさとに帰ってくるような話にしたいですね。もう海外旅行はいいかなって(笑)。――過去のインタビューで、50歳引退説や全9部構想説などを語ってらっしゃったんですが……。
荒木:机に座っていられる時間がちょっとずつ短くなってきているんです。描いていると関節も痛くなったりして。プロスポーツ選手と近いかもしれないんだけど、肉体の限界って漫画家にもあるんですよ。続けようと思えば、永遠に続けられると思うんです。
僕はその時に感じた不思議なことを漫画に描いているので、なぜ殺人鬼になるんだろうとか、なぜボスの仲間になって言いなりになるんだろうかとか、人間にはいくらでも謎はある。原理的に言うと、人類が滅亡しない限り謎は生まれ続けるから、『ジョジョ』はいつまでも続けられるとは思うんです。でも、年齢的に考えると、九部くらいまでじゃないかな。ジョジョの構想が9部まであるという発言は、ジャンプ増刊誌「青マルジャンプ」(2004年)の時もされていた。
- 荒木先生が熊野を訪れたキッカケは「てんぎゃん」!? 『熊野本宮大社正遷座120年大祭』荒木飛呂彦特別対談レポート
もはや定番の「若さ」について聞かれ、血は吸ってない、運動(漫画家にしては頑張っていると自負)と、東京の水道水での洗顔くらいとのこと。でも、52歳なので最近ちょっと老眼になってきてるらしい。「素敵に年を取りたい」。