美術出版社発行の月刊総合美術専門雑誌「美術手帖」の2月号(1月17日発売)は、”マンガは
荒木飛呂彦 ARAKI Hirohiko
80年「武装ポーカー」でデビュー。
「魔少年ビーティ」「バオー来訪者」「ゴージャス★アイリン」などを
発表した後、87年から現在までの長期にわたり「ジョジョの奇妙な冒険」
およびその続編を展開。躍動感のある立体的なキャラクター描写を得意とし、
美しさと毒々しさが混在した独自の色彩感覚やファッションセンスは
さながら万華鏡のようでもある。1960年生。
”マンガ史を変える30人”一覧: 井上雄彦、小畑健、荒木飛呂彦、永野護、士郎正宗、三浦建太郎、楠本まき、桂正和、上條淳士、多田由美、小田ひで次、近藤聡乃、黒田硫黄、しりあがり寿、丸尾末広、岡野玲子、山田章博、松本大洋、峰倉かずや、安野モヨコ、矢沢あい、CLAMP、赤松健、コゲどんぼ、藤島康介、あずまきよひこ、天広直人、吉崎観音、西岡兄妹、大暮惟人、水野純子
荒木先生と言えば、2003年4月に、フランスのパリで『JOJO IN PARIS』という個展を開かれたことがあり、その後「季刊エス 第3号(2003年)」のインタビューで、自身の絵について、こう述べられている。
荒木: 自分的には抽象絵画というよりも西洋の古典技法に影響を受けているので、例えばベラスケスとかゴーギャンの色の配置が大好きで研究しているところがあります。それをマンガに取り入れているところはある。だから抽象絵画という概念はないです。むしろ取り入れて融合しているフュージョンの感覚はあるかな。マンガ家はたくさんの役割を持っていて、脚本家やカメラマンや俳優などがあったりするけど、画家みたいなところもあるのかなって思う。僕はそういうところに力を入れているというか、そういうタイプの漫画家だと思うので。