世界遺産がまるで新たなタロットに!? 荒木飛呂彦先生が熊野本宮大社の『御守』をデザインッ!!(12月からの郵送授与を追記)

 世界遺産「熊野古道」で知られる、和歌山県田辺市の「熊野本宮大社」の御守を、荒木先生が描き下ろしたことが明らかにッ!(関連記事:JOJO.com毎日新聞産経WEST読売新聞朝日新聞紀伊民報

 荒木先生デザインの御守は、表は世界遺産『熊野古道』、裏はスペインの世界遺産の古道『サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路』がモチーフとなっている。

2016-04-07-kumanoJOJO.comの記事より。まるでジョジョ第3部に登場したタロットカードを彷彿させるデザイン。熊野本宮大社を象徴する3本足のカラス『八咫烏』も、荒木先生デザインでまるでスタンドに見えてしまう?(笑) 裏面はサンティアゴ巡礼の道標を示す「ホタテ貝」と、心を癒やす(ジョニィの爪も伸びる)ハーブをイメージした花が描かれている。

 紀伊民報の記事によると、このお守りは「和の守(まもり)」と言い、熊野古道とサンディアゴ巡礼道の「二つの道」の繋がりから、日本とスペインのみならず世界の人々が和合してほしいという願いが込められている。依頼された荒木先生も『思いを込めてしっかり描かせてもらいます』と快諾したとのこと。京都の「レピア織」で作られており、大きさは縦7cm、横5cm程度の長方形となる予定。「和の守」は2016年秋より、熊野本宮大社で参拝者に2千円で頒布(※神社で「お守りを販売する」という意味の言い回し)する予定とのこと。

<追記(2016/09/22)>
 荒木先生デザインのお守りは9月22日(木)より頒布が開始された。ジョジョ公式の記事によると、初穂料(価格)は2,000円で、「授与所社頭(熊野本宮大社)での授与のみ( 郵送等の受付は無し) お一人様三体まで」とのこと。電話で問い合わせた方も、「来ていただくのがコンセプトなので、郵送は行っていません」との回答だったとのこと。「熊野まで直接『取りに』行かなくては…………!!」(八咫烏だけに)

<さらに追記(2016/11/02)>
 郵送は行わないとのことだったが、11月1日の和歌山経済新聞の記事によると、12月1日より、「和の守」の郵送授与を始めることが明らかにッ! 郵送の場合も初穂料は2,000円で、郵送授与は1体まで。現実問題としてAmazonでも売られていたりしたので、遠方の方でも正規の初穂料で手に入るのは朗報だろう。でも真っ先に思い出したのは、ジョルノのこのセリフだった事だけは記しておく。
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 また、初日の9月22日は、何と荒木先生も来られていた模様(ツイッターでも複数の目撃情報アリ)。荒木先生は22日に同大社で営まれた「和の守」調製奉告祭に参列(関連ニュース:紀伊民報熊野新聞 / 23日(22日発売)紙面にも掲載(立ち読み「可」能))。熊野新聞によると、お守りは3万体作られたとのこと。

2016-09-22-kumano

「誠におめでたい。大変光栄です。心を決めて何かに立ち向かう時、また志半ばで道に迷った時、勇気が出るようにと願ってデザインさせていただきました。熊野の面は、自然への敬意と成長を意味するように若い緑色の背景に熊野の象徴であるヤタガラス。サンティアゴ巡礼の道の面は、道端のラベンダーで癒やしを、そして、サンティアゴの象徴である貝殻、という意味で描きました。どこかへ旅に出る時、仕事でも恋でも戦いを挑む時、よろしければお持ちいただければと思っております
熊野新聞オンライン、および23日紙面より、荒木先生のコメント)

2016-09-18-kumano
「9月22日から頒布される熊野本宮大社のお守りのイラストデザインを致しました。<荒木飛呂彦>」
ウルトラジャンプ2016年10月号の荒木先生の巻末コメント)

 荒木先生は2012年に熊野本宮大社の『熊野本宮大社正遷座120年大祭』で脳科学者の茂木健一郎先生らとトークイベントを行っており、今回の御守デザインはここからの『ご縁』だと思われる。(詳しくは当サイトのレポート記事をチェック!)

 ちなみに「熊野本宮大社」は和歌山県と言っても、奈良県と三重県に近い、ディ・モールト山深い場所にあり、大阪市内から車で5時間はかかるうえ、DIOに出会った花京院じゃあなくてもゲロを吐きそうになるくらいヘヴィな山道の先にある。行かれる方は酔い止め薬を飲んだ上で、時間に余裕を持って出かけよう。(熊野本宮大社への詳しいアクセス方法