トークエッセイ 荒木飛呂彦「僕の漫画は“こころの叫び”なんです」

東北の港湾空港情報誌『青波~ブルー・ヴァーグ~』(発行:国土交通省)のVol.07/2004 Winter号に、荒木飛呂彦トークエッセイが掲載! エッセイでは、ジョジョ、漫画との出会い、少年時代、上京の事などが語られている。その中から、注目の発言をピックアップしてみた。

(ジョジョについて)僕自身、こんなに長く続くとは想像していませんでしたが、描いているうちに続々とテーマが浮かんでくるんです。いつ終わるのかも分からない。日記をつけるような感覚で漫画を描く―――。もはや、ライフワークになっています。

確かゴーギャンの絵に、空が赤くあるいは白く描かれていたりするのを、子どものときから不思議だと思っていたんですが、そうか、「画家はこころの中を絵にするんだな」って思いました。自分のこころの中の叫びをストレートに表現できるのが、僕の場合は漫画だったんです。

幸運なことに中学校の担任の先生が石ノ森章太郎と同級生で、先生の自宅に伺うと石ノ森章太郎の原画がありました。本物を見て、漫画家の叫びが身近なものになっていきました。以前はコソコソと漫画を描いていたんですが、この担任の先生が漫画も芸術として認めてくれる人だったおかげで元気が出ました。

故・石ノ森章太郎先生も、荒木先生と同じ宮城県出身。Vol.06の特集『天才・石ノ森章太郎の「萬画宣言」』も要チェック。
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(情報グラッツェ!<名無しさん、てけてけさん)