『ダ・ヴィンチ』2008年09月号の特集「夢枕獏『キマイラ』復活!」で、荒木先生からの寄稿が掲載!


発売中の雑誌「ダ・ヴィンチ」2008年 09月号[AA]WEBダ・ヴィンチ)に掲載されている、インタビューなど全9ページに渡る特集記事「夢枕獏『キマイラ』復活!」で、
夢枕獏先生が27年間書き続けている代表作『キマイラ』の、カバー・挿絵を天野喜孝さんから寺田克也さんに変更した新装版『キマイラ』[AA]が刊行されたのを祝して、荒木先生から下記の寄稿が掲載されていた。

『キマイラ』復活に寄せて
『キマイラ』シリーズの悪魔的な色気というか、セクシーな魅力を出せるのは天野喜孝さんと寺田克也さんのお二人しかいないでしょう。「キマイラ芸術」の全てを、新装版でそろえるのが楽しみです。(荒木飛呂彦)

荒木先生以外にも、伊坂幸太郎さん(小説家)、関根勤さん(タレント)、中島かずきさん(劇作家・脚本家)、山崎貫さん(映画監督)といった著名人からの寄稿が掲載されている。

荒木先生と夢枕獏先生との「縁」は古く、『バオー来訪者』2巻(1985年)[AA]で熱烈な後書きを書かれていた。最近では、「第6回アニマックス大賞」では荒木先生と夢枕獏先生が揃って審査員として参加されていた。また、昨年10月頃には、週刊文春などで「夢枕獏 “ジョジョ”礼讃」という書評広告が掲載された事もあった。

関連:

  • 夢枕獏公式HP「蓬莱宮」 / 夢枕獏 – Wikipedia / Yahoo!ブックス – インタビュー – 夢枕獏





  • 新装版『キマイラ』 小説:夢枕 獏, カバー・挿絵:寺田 克也 [AA]

    この小説は、僕のいいところも悪いところも、ほとんどのものが詰まっています。
    27年言い続けてきた言葉ですが、もう一度言います。
    この物語は、絶対に面白い。

    (『ダ・ヴィンチ』9月号、夢枕獏インタビューより)

    伝奇、格闘技、幻想、冒険、恋愛など、今日の人気作家を構成するあらゆる要素が入った、著者自身が「生涯小説」と呼ぶ力作(キマイラ・吼とは – はてなダイアリー)。
    海外に拠点を移して多忙となった天野喜孝さんに変わり、寺田克也さんがカバー・挿絵を描いた「新装版」が刊行スタート。
    ※「キマイラ」読者が待ち望んでいる、最新刊10巻「玄象変」来年発売予定との事(『ネムキ』連載分に100ページの書き下ろしを加えたもの)。その後は毎年1冊のペースで出す予定だとか。
    「どんどん長くなっていくので心配する読者もいますが、何年かかっても完成させますからご安心ください」

  • 『バオー来訪者』2巻(1985年)[AA]掲載の、夢枕獏先生による後書き

    「バオーの説得力ある描写にはうなった!」
    作家 夢枕 獏

     この異様な迫力を持った物語を、ぼくは少年ジャンプ連載時から注目して読んでいた。
    絵柄もストーリーも遠慮がないのがよかった。
    おそらくは、この作者が何年もあたためていたものが、この作品でいちどに吹き出したからであろう。

     小説の説得力が“文体”によって生まれるのなら、漫画の説得力は“絵”であると思う。どのような“絵”を読者の目の前に差し出せるかである。
    その“絵”の説得力が、そのまま、その漫画の持つ説得力になる。小さな理屈はどこかに消えてしまう。

     そういう意味で、寄生虫であるバオーの“絵”を見た時、その不気味さ、つまり説得力にぼくはうなってしまった。このような“絵”を見せられれば、読者はその作家を信用してしまうのである。
    「SFは描写だ」と、山田正紀氏(SF作家)が何かに書いていたが、漫画も描写であるとぼくは思う。

     この物語の続編は、やがて必ず描かねばならないものであろう。

    ちなみに荒木先生は、画集『JOJO A-GO!GO!』のコメントで、続編的なエピソードについて、
    “あ、連載が終わったときは描こうと思っていたんですよ(笑)。だけど、育郎って目覚めるのは7年後って設定でしたっけ? もう15年もすぎてるから再開するのはチョットなあ(笑)。”、との事。

  • 『ダ・ヴィンチ』2008年01月号、コミック・ダヴィンチのコーナーは特集『ジョジョの奇妙な冒険』!
  • ダ・ヴィンチ2005年10月号に、荒木先生の『カムイ伝』応援コメントが掲載中!
  • 「荒木飛呂彦インタビュー」が掲載!! ダ・ヴィンチ2005年9月号
(情報グラッツェ!<りあさん、zeedさん)