天才発明家、異能の大リーガー、稀代の興行師…数奇な運命を辿った愛すべき変人偏屈たちの力強い足跡を、荒木飛呂彦が尊敬の念をもって描いた短編作『変人偏屈列伝』が、ついに文庫化ッ!
実在した変人偏屈6人を描いた、『タイ・カッブ』、『康 芳夫』、『腸チフスのメアリー』、『ウィンチェスター・ミステリー・ハウス』、『コリヤー兄弟』、『ニコラ・テスラ』の全6編を収録。全話の原作・構成を荒木先生が行い、うち2話を荒木先生自らが作画。残り4編は鬼窪浩久先生が作画というスタイル。これは荒木先生が『ジョジョ』連載中で時間が無く、作画まで行えなかったという事情から。鬼窪浩久先生の作画については試し読みでチェックできる。
2004年に箱入り豪華装丁の愛蔵版(1,800円)[A]で発売されたが、今回遂に文庫化される事となった。文庫版の価格は680円(税込)で、2012年4月18日発売。
荒木先生の短編作は、『死刑執行中脱獄進行中』、『ゴージャス★アイリン』も発売中。これで、愛蔵版として発売されていたコミックスは、全て文庫化されたことになる。
【『変人偏屈列伝』 収録タイトル】
- 史上最高! 強打製造機 『タイ・カッブ』
[原作・構成:荒木飛呂彦、作画:鬼窪浩久]
(オールマン 2001年No.10,11掲載) - オリバー君を仕掛けた世紀の興行師 『康 芳夫』
[原作・構成:荒木飛呂彦、作画:鬼窪浩久]
(ウルトラジャンプ 2003年3月号掲載) - 実在した究極の選択 『腸チフスのメアリー』
[原作・構成・作画:荒木飛呂彦]
(ウルトラジャンプ 2003年9月号掲載) - 未亡人が増築しつづけた謎の館 『ウィンチェスター・ミステリー・ハウス』
[原作・構成・作画:荒木飛呂彦]
(ウルトラジャンプ 2003年8月号掲載) - 誰も知らない兄弟 『コリヤー兄弟』
[原作・構成:荒木飛呂彦、作画:鬼窪浩久]
(オールマン 2002年No.2掲載) - エジソンを震えあがらせた大天才 『ニコラ・テスラ』
[原作・構成:荒木飛呂彦、作画:鬼窪浩久・藤井伸幸]
(スーパージャンプ 1989年6月号掲載)
関連:
- 集英社コミック文庫
『ストーンオーシャン』スペシャルコーナーは必見。 - 『変人偏屈列伝』(愛蔵版コミックス)(試し読み)
2004年に発売された愛蔵版コミックス。箱入り豪華装丁で、1,800円とコミックスとしては比較的高価。
ヘビ皮模様に真紫というド派手で怪しげなケースケースには「窓」が開けられており、本を収めると、そこから変人偏屈達が顔を覗かせるという凝った仕掛け。各話には変人偏屈の解説付き。荒木先生による前書き、鬼窪先生による後書きも収録。もう一度いいます。彼らを見習えという事ではありません。彼らは決して社会の異端とかではなく、人並みはずれた情熱を持った唯一無二の人々であり、これからの人間の未来に生きる「希望」と「安心」を与えてくれる「存在」なのです。
(「前書き・荒木飛呂彦」より) - 『KING (キング)』2008年3月号に、”奇才”荒木飛呂彦と ”変人”康芳夫の対談が掲載!! / 『KING (キング)』2008年4月号は、”奇才”荒木飛呂彦と ”変人”康芳夫の対談「後編」が掲載!
オリバー君を仕掛けた世紀の興行師『康 芳夫』氏本人と、荒木先生のディープな対談が雑誌に掲載された。『変人偏屈列伝』取材の際、康氏は「好きに描いてもらって構いませんよ。チェックも必要ありません」と言ってのけたという。”この世はフィクション。楽しむだけだよ” - タイ・カッブ – Google 検索
- 康芳夫 – Google 検索
- 腸チフスのメアリー – Google 検索
- ウィンチェスター・ミステリー・ハウス – Google 検索
- collyer brothers – Google 検索
- ニコラ・テスラ – Google 検索
- 傑作短編集がカラーページ完全再現で文庫化! 集英社コミック文庫『死刑執行中脱獄進行中』、9月16日発売ッ!
- デビュー作「武装ポーカー」も収録! 荒木飛呂彦【初期】短編集『ゴージャス★アイリン』コミック文庫版、12月16日発売!