集英社の季刊誌『kotoba』第14号(2014年1月号)[A]の美術館をテーマにした特集に、荒木先生のインタビュー記事『絵画は空間を支配する』が、全4ページで掲載されている。(インタビュー試し読み)
インタビューでは、グッチ協賛『ジョジョ展』が開催されたイタリアのフィレンツェや、フランス、スペイン、イギリス他、国内外で訪れた中から印象深かった美術館と展示品を、『観る側』から熱く語っている。
漫画と比べた時の絵画の特徴としては、
「絵や彫刻は、空間を支配します。生活空間と一体化することで、そこを異空間に変えてしまう。壁に絵を掛けたり玄関に彫刻を置いたりするのは、それが目的だと思います。」と分析。
ジョジョのポスターや、ジョジョ展で購入した複製原画を部屋に飾っている方は、それを日々実感している事だろう。
また、荒木先生が美術館で絵を見るときは、ネクタイを締め、必ず絵に『敬意』を表する格好をするのが流儀との事。『岸辺露伴ルーヴルへ行く』[A]でも、露伴はキチッとネクタイを締めている。
- JOJO 0611 12月6日発売の『kotoba』第14号に荒木飛呂彦先生が登場! – 荒木飛呂彦 公式サイト [JOJO.com]
- 『岸辺露伴ルーヴルへ行く』[A]より、ネクタイ姿の露伴が、チャラい格好をした若者に説教をするシーン。
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kotoba (コトバ) 2014年 01月号[A]より、荒木先生オススメの国内の美術館。
三菱一号館美術館 東京都千代田区
元々の古い建物の感じやそこで働いていた人々の生活感の残り香が、展示美術品に合った雰囲気を作り出している。金沢21世紀美術館 石川県金沢市
西沢立衛さんと妹島和世さんの設計による画期的なデザイン。建物の透明感や、開放感のある造りがなんとも心地よい。軽井沢千住博美術館 長野県北佐久郡軽井沢町
自然の地形や樹木を利用した西沢立衛さんのデザインが、館内と館外の区別のない透明感と軽さを建物に与えている。 -
kotoba (コトバ) 2014年 01月号[A]より、荒木先生オススメの書籍。
荒木先生のコメント「15世紀の昔からヨーロッパの画家は、光学装置を使って絵を描いていた。活目の推理小説的絵画論」
- 日本の顔、荒木飛呂彦!! 『文藝春秋』2013年10月号のグラビアページに、荒木先生の写真とコメントが掲載
荒木先生がフィレンツェ滞在中に、人体の蝋人形や動物の剥製などが多数展示されている『スペーコラ美術館』を訪れた時の写真が掲載されていた。 - 「ちょっと今、あんまり言っちゃいけない事を…(苦笑)」 荒木先生、NHK『日曜美術館』で『無敵』の組み合わせを語る(2011年)
- 『ジョジョ』原画展、イタリアのフィレンツェで開催、グッチのショーウィンドウを飾ったイラストなどカラー原画約60点を展示
- ルーヴル美術館とのコラボ作品が、遂に日本に上陸! 『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』