荒木飛呂彦×西尾維新スペシャル対談「すべてはジョジョから始まった!」が掲載の、「戯言シリーズ」完結記念・西尾維新ファンブック『西尾維新クロニクル』(AA)は、本日発売!!(でも28日から売られていた店も多かった模様)
対談は全6P(写真は無し)。漫画家と小説家という立ち位置から、それぞれに興味深い話題が存分に引き出された、ディ・モールト読み応えある内容となっている。
<見出し一覧>
・荒木作品と西尾作品の共通点とは
・強いセリフによってキャラクターを強く感じさせる
・小学生・西尾維新に衝撃を与えた『ジョジョ』の魅力
・西尾維新が小説を書こうとした動機とは?
・「力のインフレ」に陥らない「敵の倒し方」
・背景を描ける「マンガ」と描写しなくてはならない「小説」
・「一番の『ジョジョ』好き」な小説家はだれ?
ちなみにインタビュー冒頭で荒木先生は、『戯言シリーズ』についてこうコメントされている。
ぼくは『クビキリサイクル』(AA)から読ませていただいて、最近のはまだ読んでないんですけど、キャラクター全員が現代的というのかな。天才とかがそろっているのもあるんですけど、人を尊敬しない人だらけで、自分が最高みたいなやつらばかり。その中で主人公が劣等感を持っていて、主人公がそんな天才たちに立ち向かいできるのかな、といったところにおもしろさを感じましたね。
セリフがキャッチコピーみたいですよね。あれがいいですね。章の始めのところの言葉の感じ。そういうのを主人公がガーンと言いますよね。その辺がすごくおもしろいというか、新しい。(荒木)
それを聞いてすっかり舞い上がった(?)西尾先生は、『ジョジョ』についてこうコメント。
ありがとうございます。手が震えてます。荒木先生に拙作を読んでいただけたというだけで幸せです。
ぼくは『ジョジョ』は本当に素晴らしい作品だから、できれば全人類に読んで欲しいと思っています。思わず人に薦めたくなるおもしろさ……というか、とにかく、自分が好きであることを必要以上にアピールしたくなる作品なんですよ、『ジョジョ』って。(西尾)
勿論この後も自身のジョジョファンっぷりを存分にアピール(笑)。ここまで言われたらきっと、『ジョジョ』未読の西尾維新ファンも、その『ジョジョ』を読まねえわけにはいかねえだろう…! いや、戯言シリーズの「あの概念」で言うなら、今読もうが読むまいが、それが必然なら、結局はいつかどこかで読むことになるだろう!、と言うべきか。
#ジョジョ2部の最初に出会うあのスリの少年の名は、「スモーキー」。
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『西尾維新クロニクル』が出る直前、シリーズ読破しました。面白かった! 言葉遊び然り、個性ありすぎなキャラクター然り、根こそぎひっくり返すどんでん返し然り。モノによっては400P以上もあるのに、読み出すと一気に読んでしまう。特に「ネコソギラジカル」は、複線のドミノ倒しのような、まるで読めない展開の連続に翻弄されるのが楽しくて、一気に読みきってしまった。連作なのでやはり、1作目『クビキリサイクル』から読むのがベネ。 - 本コーナーを ”西尾維新” で検索
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