ぼくの犬は犬じゃない!? ジョジョ第3部の『死神13(デスサーティーン)』戦で登場した犬、英語版コミックスでは…

 アニメでも不気味さが際立った『死神13(デスサーティーン)』との闘い。冒頭では犬が無残なことになるシーンがあるが、英語版コミックスでは、実はこの部分が大きく描き変えられている。

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 JoJo's Bizarre Adventure: Part 3--Stardust Crusaders, Vol. 6

 「WHO PUT THAT ENORMOUS RAT’S CORPSE IN FRONT OF MY HOUSE?!」

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 ドオーン(DOOM)

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 犬ではなく、ネズミ!! 動物愛護団体からのクレームを恐れてのことだろうか。日本語版コミックスではもちろん、犬。

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 さらに殺害シーンをコミックスを並べて比較。上が元の日本語版、下が絵が描き変えられた英語版。釜が突き刺さるシーンは全身がきちんと描き直されているが、頭のアップは耳と鼻、前歯だけ描き直されていて、やっつけ感がスゴイ。

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 ジョジョが集英社によって英訳されたのは2005年(関連記事)。その後英語版コミックスが刊行されたが、ダ・ヴィンチの記事によると、販売は振るわなかったらしい。(私がこの英語版ジョジョ6巻を購入したのは5年ほど前。)

日本で大ヒットも…、米国で苦戦中の4つのマンガ | ダ・ヴィンチニュース

■『ジョジョの奇妙な冒険』(荒木飛呂彦/集英社)“JoJo’s Bizarre Adventure”
 日本では大人気の「ジョジョ」シリーズ、米国でウケない理由はいくつかあるようだ。最近は、新しいアニメーションやビデオゲームのおかげで認知されつつあるが、初めて登場したのは10年前で、その際のマーケティングは、失敗例として有名だとか。ストーリーは、暴力的、宗教的問題がある部分の表現とイラストを変更。同様に登場人物名も変えてしまったため、潜在的ファンはそれを支持しなかった。

 ネットのおかげで、再びジョジョコミュニティは広がっているようだが、「ジョジョ」シリーズは、巻数が多いため、絶版も相次ぎ手に入れるのが難しい状態。同様に内容は変更されているが、最近になり電子版がリリースされたので、これから巻き返しを図れるかも!?

 ちなみに、英語版でもオラオラは「ORA ORA」。

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 荒木先生の味のある著者近影コメントも、きちんと英訳されている。

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関連:

(かれこれ5年前にタレコミ頂き、紹介しそびれていたネタでした。まだウチのサイトを見てくれているかどうかわかりませんが、情報グラッツェ!<yoshiisさん)