男性向けファッション&ライフスタイル誌『BOON (ブーン)』2008年 02月号 [AA](公式サイト)に、手塚治虫生誕80周年を記念して、「手塚治虫からのmessage 思想と願い」という、全7ページの特集記事が掲載されており、その中で、漫画家や小説家から、手塚先生へのメッセージが寄せられており、荒木飛呂彦先生も、300字ほどのメッセージを寄せられている。
荒木先生は、手塚先生の作品を読んできた人々が、手塚作品のテーマと真っ向から反対のことをしているとし、こう書かれている。
最近気になってるのは、手塚先生がずっと昔から環境をテーマにした作品とかも
描かれていて、それを読んできて影響を受けたはずの世代が、
現実では環境破壊だとか、利益だけに走ったりだとか、
真っ向から反対のことをしていること。
自分たちは手塚作品を読んできた『手塚治虫の子供たち』ではないのか?
違う方向に進んでいないか?
今すぐに、手塚作品を読み返してほしいと思う。
『SBR』で、ジャイロやジョニィの使う「鉄球の回転」が、”「生命」と「自然」への深い洞察から生み出されるパワー”とされているのは、この辺りにも繋がりがあるのかもしれない。
#荒木先生以外では、寺沢武一先生、安彦良和先生、森田まさのり先生、二階堂黎人先生のメッセージが掲載。特に寺沢武一先生は、手塚先生のアシスタントをされていた事もあり、1Pの深いメッセージとなっている。他にも手塚治虫の語録や関連集もあるので、是非、雑誌を手にとって見て欲しい。
-
集英社リミックス『ゴージャス☆アイリン 荒木飛呂彦短編集』より、手塚賞準入選作『武装ポーカー』への、手塚治虫先生の選評。
絵はこれからだが、おとなむけとして、面白く読めた。
構成力もあり、今後に期待する。 - NHK特集『わが青春のトキワ荘~現代マンガ家立志伝~』(1981年放送)より、第20回手塚賞授賞式での荒木先生と手塚先生。