“心の師匠”の秘密に迫る! 「こち亀」コミックス160巻の巻末コメントを、荒木飛呂彦先生が執筆!


6月4日発売の「こち亀」最新刊、「こちら葛飾区亀有公園前派出所」160巻試し読み / Amazon[AA]の巻末コメントを、荒木飛呂彦先生が執筆!

「こち亀」の巻末コメントは、数々の著名な漫画家や芸能人などが執筆してきており、この160巻まで荒木先生が登場しなかった事が、むしろ意外と言える。
荒木先生は「“心の師匠”の秘密」と題し、手塚賞授賞式で秋本先生から祝福されて、それが27年たった今も覚えて貰っていた事や、秋本先生の「プロ漫画家」として見習うべきスタイルなどが綴られている。

毎日、規則正しい生活をし、仕事それ自体を楽しみ、
どんなに忙しくても新人さんや編集さんたちを励ますパーティーには
時間を作って必ず出席する姿勢、「学ぶべきはこっちの方だ」と思いました。
最近、その事をますます確信するようになりました。
『こち亀』が連載31周年を迎えても逆にパワーと円熟味を
増しているように感じられるのは、そういう姿勢ゆえの秘密に間違いありません。

ちなみに荒木先生のコメントには、1984年当時の写真(「バオー来訪者」1巻[AA]の著者近影と同じ写真)が使われており、これに対抗する形で、160巻の著者近影では、秋本先生もコミックス1巻(31年前)の写真を掲載。こちらも要チェック!(笑)

関連:

  • 『荒木飛呂彦先生 (前編)』その1 | まんが☆天国より

    ――やっぱり徹夜は効率が落ちますか?

    荒木:基本的には「落ちる」と思います。ノってきて、そのまま作業し続けたいな、徹夜したいなって思うこともあるんですが、何年も続けていくことを考えると良くないので、30歳を過ぎたあたりからは徹夜をしないようになりました。そのほうが後々良いんですよ。

    ――それは荒木先生だけじゃなく他の漫画家さんもそうなんですか?

    荒木:いや、みんなというわけではないですね。僕が先輩の秋本治先生(『こちら葛飾区亀有公園前派出所』)を見習ってそういうふうにしているだけで。

    ――秋本先生とはどういったご関係なんですか?

    荒木:アシスタントをしていたとかそういうことではなく、単に僕が秋本先生のそういうウワサを聞いて勝手に見習っているだけですね(笑)。ちなみに締め切りの1週間前にあげるってのも秋本先生の影響です。だから、これまで締め切りを破ったことがないんですよ。

  • こち亀30周年記念本『超こち亀』より、秋本先生の仕事の進め方。


    漫画家イコール不規則な生活と思われがちだが、秋本先生は正反対。「朝9時には仕事場に入り、夜の8時くらいまで仕事です。休憩はお昼休みが12時から1時まで、その後はちょっと早いけど夕方の5時から6時まで夕食」(秋本先生) (中略) 執筆作業は週単位ではなく、月単位で進めているというのだ。「一ヶ月が4週なら、月に5本完成させるのが目標。1本はお休みや『こち亀』以外の作品のための貯金」(秋本先生)

  • 『ファントムブラッド OFFICIAL MOVIE GUIDE』、荒木飛呂彦インタビューより、ジョジョ4部について。

    荒木:
    仗助はねえ、日常的なところがいいんですよね。
    それまでのジョジョは、なんか神話の中の登場人物みたいな感じが、自分の中でもしてたんですよ。それが一気に、現実の話というか、日常になったんですよ。
    描いてて「ああ、両さんの域にやっと行けたな」と感じましたね。
    『ダイヤモンドは砕けない』は『こち亀』ですからね。
    いくらでも描けます。
    吉良が出てきてからは、読者もそっち方面を期待しちゃうから終わっちゃいましたけど(笑)。

  • 「こち亀データベース」
    ジャンプ連載、コミックスからの膨大なデータベース。
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(情報グラッツェ!<まさひこさん、ジャックさん、岩瀬さん、カニピラさん)