気が付けば、2003年も残り僅か。
この一年の締めくくりとして、「@JOJO」で紹介してきた今年一年のニュースの中から、特に印象深かった話題を集め、ここに一挙公開ッ!
ずっとウチのサイトを見てくれていた方々も、途中から見始めたという方にも、楽しめる記事になっているかと。
週刊少年「荒木飛呂彦」
JOJO IN PARIS
ウルトラジャンプ
ジョジョ立ち
etc…
@JOJO的一年総まとめ 『ジョジョの奇妙な出来事2003』 |
クライマックスなのは分かっていたが、「え、ここで!?」と、正直、驚愕する以外なかった、ジャンプ19号(2003年4月8日発売)での「JOJO6部・完」。
その衝撃は計り知れず、匿名掲示板では早い段階から確定情報が出された事もあって、「完結」の報は瞬く間にネット上を蹂躙、プッチ神父の唱えた『覚悟こそ幸福』を、身をもって確かめさせられた方々も…?
そして、ブッ飛んでいると言われ続けたストーンオーシャン担当アオリは最後の最後まで沸かせ、Act157「骨肉弾、リローデッド!!」、Act158(最終話)「引力、即ち愛(ラブ)!!」は、アオリ人気投票でも常に上位ランクイン。
しかし、週刊少年ジャンプでの荒木先生の活躍は、
翌20号の「マトリックス・リローデッド」応援イラスト(徐倫vsネオ)を最後に、現在まで途絶えたまま。ジャンプの各種イベントでも、原画やグッズは一切無かった…。
- ストーンオーシャン17巻
表紙が美しすぎる6部最終巻。多数の加筆も施され、物語はより印象深いものに。
神父のスタンドは「STAIRWAY TO HEAVEN(天国への階段)」から「メイド・イン・ヘブン」に改名された。
漫画家へのインタビュー番組ッ!? 第1回放送は「荒木飛呂彦」ッ!?
しかも公式サイトの予告FLASHに「第7部タイトル発表」の文字がッ!?
漫画家インタビュー番組 週刊少年「」は、CS放送であるにも関わらず、たちまち話題沸騰、荒木先生の週だけで、公式サイトアクセス数は25000ヒット、フジCS番組の最高記録を塗り替えたとか(太田出版「週刊少年『』」より)。
そして4月15日、週刊少年「荒木飛呂彦」が放送され、ハイトーンな荒木先生の口からは「トマトの皮が嫌い」「静ジョースターは出ない」「ジョセフが老けたのは『気の持ちよう』」など、興味深い話が次々飛び出す。そして、第7部だとされる「次回作」についても、
と、遂に作者の口からその名が語られた(いきなり「なんだっけな?」だが)。
週刊少年「」にはその後も大物漫画家が続々登場し人気を博したが、第10回をもって「第1部・完」。
なお、同番組での絶妙なMCで、漫画ファンの間で大きく株を上げた船越英一郎氏は、
後日、自宅の地下室には、番組のおかげでゲットできた大物漫画家サインがズラリ並んでいる事が発覚。
- 太田出版「週刊少年『』」
全10回のインタビューを完全テキスト化。全漫画ファン必携の一冊。 - 週刊少年「荒木飛呂彦」テキスト起こし(週感ジョジョンプ)
全文に加え、太田出版の本には収録されなかった「スタッフスクロール」も。 - 荒木飛呂彦先生への100の質問一覧(ヴァーチャルネット歌唄いメセナ)
一覧形式なので見やすく、関連キーワードへのリンクも便利。
6部終了からまだ日の浅い4月15日、ポエ山氏が何気なく自身の掲示板で書かれていた、”荒木先生は今パリで個展をなさってるそうです~”。慌ててGoogleで検索したら、既に専用サイトが立ち上がっていた…。そんな、あまりに突然、そして意外だった、荒木先生のパリ個展。
行われた画廊「Gallery VEDOVI」は、いつもはルノアールやシャガールなどを展示している老舗で、漫画のイラストを展示するのはこれが初の試み。5部と6部を中心に計40点ものカラー原画が展示。4月10日~4月30日の期間中には、フランスの熱心な漫画ファンが大勢訪れ、しかも羨ましい事に、インタビューやサインにも気さくに応じて頂けたとか(サイン1・サイン2・サイン3)。ちなみに、日本から駆けつけたファンがいたかどうかは、不明。
季刊紙「S~エス~」の個展に関するインタビュー記事の中で、
画廊オーナーのパオロ・ヴェドヴィ氏から出された次回開催の話に対し、荒木先生は「プロポーズがあったら地の果てまで行ってもやりますよ(笑)。すごい喜んで。」と大変乗り気だった事から、またいずれ開催される・か・も?(「ベルギー」だそうですが…)
- s-manga.net – ジョジョの奇妙な冒険
「ゴノレゴ」や「quino」が有名なFLASH職人ポエ山氏が手がけた、ジョジョスペシャルサイト。左の『パリ個展リポート』では、豊富な写真に加え、荒木先生からの音声メッセージがッ! - 『JOJO IN PARIS』の写真(「@JOJO」2003/04/23)
ウチで紹介させて頂いた、フランスのジョジョファンが撮影された、パリ個展の写真。
荒木先生が若すぎるのは、波紋法か、吸血鬼か。
ニコラ・テスラ、タイ・カッブ、コリアー兄弟と、世界の変人偏屈な人物を「ヒーロー」として描く、原作:荒木飛呂彦・作画:鬼窪浩久 による短編シリーズ、「変人偏屈列伝」。
これまで掲載されてきたコミック誌「ALLMAN」が、昨年秋で廃刊となった為、掲載誌を「ウルトラジャンプ」に移動して再開。
[3月号] 変人偏屈列伝エピソード4 康 芳夫(PRESS)
「原作:荒木飛呂彦・作画:鬼窪浩久」という、これまで通りのスタイル。表紙には「変人偏屈列伝」とも「荒木飛呂彦」とも書かれておらず、いわゆる「萌え」な表紙とも相まって、ジョジョファンを困惑させた。
[8月号] 変人偏屈列伝エピソード5 ウィンチェスター・ミステリー・ハウス(PRESS)
6部連載終了で時間が空いた為か、これまでネームだけだったのが、作画も全て荒木先生が手がける、完全な「荒木飛呂彦」作品に。表紙にはこれでもかと言わんばかりに「荒木飛呂彦」の文字が。
[9月号] 変人偏屈列伝エピソード6 腸チフスのメアリー(PRESS)
嬉しすぎる2ヶ月連続での掲載ッ! 重ちーのようにムカつくメアリーと、毒素が吹き出しそうな紫色の桃が印象的。荒木漫画での味の表現は、やはり「ンまああぁ~~いッ!」だった。
この他にも、トレカやサイン色紙のプレゼント、アニメイトのイベント「ウルトラOURS大王フェア」での原画展示、ウルジャン漫画賞の審査員を勤められるなど、「荒木飛呂彦、ウルジャンに移籍か!?」と噂されるほどの活躍ぶりだった。しかし、当サイトで実施したアンケート「もしも、ジョジョ7部が週刊少年ジャンプ『以外』で連載されるなら、どの雑誌が望ましい?」では、月刊誌ゆえか、3位。
なお、”今冬発売決定”という「変人偏屈列伝」単行本は、未だ音沙汰無し…。
4月の終わりに突如現れた、カジポンさんの文芸情報サイト「文芸ジャンキー・パラダイス」の1コーナー、「ジョジョの奇妙な冒険・決めポーズ教室」。
あのジョジョ独特の捻れたポーズを、大の大人が、大マジメに、そして大人数で再現。
企画の奇抜さと、笑うだけじゃあ済ませられない細部に至る拘りが、カリスマポージスト「鬼教官」さんのインパクトと相まって、瞬く間にネット上を席巻。
更に6月22日(日)、Web上ではすっかり名の知れたジョジョ立ちが、何と「渋谷」の街で、しかも一般参加者を多数交えて行われた。告知は4日、時間も休日の早朝。しかし、いざフタを開けると、ポージスト68名。撮影者を含めると200名近い方々が、早朝の渋谷に集結。ネット上は勿論、雑誌でも紹介された。
そして10月12日(日)、今度は「大阪城公園」でジョジョ立ちが決行。前回の成功と反響を受け、地元大阪からは勿論、関東からも多数、そして東北や九州からも駆けつけ、ポージスト200名&ギャラリー300名の計500人が大阪城に集結。一向に始まらない「7部」へのフラストレーションを爆発させた。
規模の問題で、集団イベントは大阪で最後となってしまったが、その後もカジポンさんは「アステカ」、「イタリア」でパフォーマンスを敢行。
4月に「6部」が終了してしまった後も、思い返せば、不思議と楽しい話題が尽きない1年だったが、その中でも「ジョジョ立ち」の存在は、一際大きいものだった。
- 「ジョジョ立ち」イベントレポートリンク集(@JOJO)
「渋谷」「大阪城」で行われた2大ジョジョ立ちイベントのレポートリンク集。有志によって行われた独自イベントも紹介。
- ジャケットは荒木飛呂彦描き下ろし! DVD「バオー来訪者」
描き下ろしイラストは最高にカッコイイ! でも、育郎とスミレが、まるで別人に…(元はこんな絵でした)。正に、「昔の絵はもう描けない」。 - 「アレックス」シリーズ、続々刊行
海外の児童書だが、荒木絵に飢えた一部のファンも、イラストやポストカード目当てに購入に走った。「買ったけど全然読んでない」という話もチラホラ。 - イラストは荒木飛呂彦描き下ろし! BEAMS T オリジナルTシャツ
結構な値段なのに、初日は半日で完売。その後も度々補充されていたが、ここ最近はずっと品切れ状態。
プロフィールの「2003 秋連載再開予定」は、結局実現せず…。 - 「何をするだァーッ」→「何をする【ん】だァーッ」
長年放置され、そして愛されてきた「ジョジョ1巻」の大誤植が、いつの間にか修正されていた事実が発覚。ジョジョの歴史が、1つ、消えた。 - 氣志團「スウィンギン・ニッポン」
サビの”震えるぞハート! 燃え尽きるほどヒート!”が話題に。今ではジョジョマニアの定番カラオケソング?(笑) コチラでフル視聴可能!! - 乙一氏のジョジョ小説「テュルプ博士の解剖学講義」、今年も出ず
「読むジャンプ」から1年以上過ぎました(遠い目)。
「妥協とかはしたくない」とはいえ、2004年中には、どうか完成させて下さい…。
こうして2003年は…………
ほとんどの人々にとって
いつもの年と同じように
あたり前に…
すぎていった
『2003年 完』