2005年のジョジョネタ総括と、2006年へ向けて… 『ジョジョの奇妙な出来事 2005』


@JOJO的一年総まとめ
『ジョジョの奇妙な出来事 2005』

『スティール・ボール・ラン』、月刊ウルトラジャンプに移籍、大ボリュームで連載再開

2004年10月の前後編を最後に、週刊少年ジャンプでの掲載が途絶え、11月に発売されたコミックス3巻・4巻でも次回掲載時期が告知されず、荒木ファンをやきもきさせていたが、翌2月、「スタンドも月までブッ飛ぶこの衝撃!!」としか言いようの無い告知が、月刊ウルトラジャンプ3月号(2月19日発売)で行われた。(正確には2週間前の2月3日に集英社Flash Newsのフライング報道という前フリがあったのだが。)

荒木飛呂彦 UJ(ウルトラジャンプ)に登場!!!
スティール・ボール・ラン
5月号(4・19発売)より本格連載START!!!
2ndステージの攻防がUJ誌上で再開する!見逃すなッ!!

これまでも「変人偏屈列伝」[AA]やピンナップイラストの掲載があったとはいえ、まさかのUJ移籍、そして月刊連載。再開の喜びの声が数多く聞かれる反面、WJと比較するとマイナー感は否めないUJでの連載に、戸惑いの声も多く聞かれた。しかし、3月号のSBR特集や、プロローグ編から表紙&巻頭カラー掲載、駅のポスター電車中吊り広告なども展開され、更に本格連載スタート後も、WJ時代では有り得なかったくらいの表紙、カラー掲載。そして何より、毎月61Pの大ボリューム、かつ、休載無しでの連載。SBRの為にUJを買い始めた方にも大満足の待遇だった。(待望のコミックスも8月に5巻11月に6巻が発売された。)

ただ、UJを置いている店自体が少ない、他の連載など雑誌自体のカラーに馴染めない、月刊ならコミックスを待った方がいい、といった理由から、これを機会にコミックスで読まれるようになった方も増えたのも事実(「BUMP OF CHICKEN」の増川弘明氏も、”ぽっかりと穴が空いたみたいで寂しいんです”とコメント)。販売店の一層の拡大や、新連載の追加、SBR関連の付録(UJ8月号のコミックス用カバー付録は効果絶大だった)などで、どこまで「SBR読者」を「UJ読者」にまで拡大できるかが鍵となる!?

2005年 スティール・ボール・ラン掲載状況まとめ
SBR掲載号 ページ 表紙 カラー 備考
UJ4月号(3月19日発売) 22P プロローグ編
UJ5月号(4月19日発売) 65P 本格連載スタート
UJ6月号(5月19日発売) 61P
UJ7月号(6月18日発売) 61P
UJ8月号(7月19日発売) 61P SBRコミックス1巻用
別Verカバー付
UJ9月号(8月19日発売) 37P
UJ10月号(9月17日発売) 61P
UJ11月号(10月19日発売) 63P
UJ12月号(11月19日発売) 55P
UJ1月号(12月19日発売) 63P SBRコミックス2巻用
別Verカバー付

※「プロローグ編」はコミックス5巻で「インタールード(間奏曲)」として掲載。

『スティール・ボール・ラン』のロゴに、『ジョジョの奇妙な冒険 Part7』の文字が追加

UJ5月号(4月19日発売)より「SBR」のUJでの本格連載がスタート。それに合わせるように、SBRのロゴの下に、『ジョジョの奇妙な冒険 Part7』の文字が追加された。そして、これに合わせてUJ誌上や広告、集英社リミックスのコラム、インタビュー記事など各種媒体でも「ジョジョ7部」という文字が使われるようになった。

当初から”実質的に「ジョジョの奇妙な冒険」Part7として描かれている”と明言されていた上、当サイトで行ったアンケート『SBR』が名実共に『ジョジョ7部』となった事をどう思いますか?でも、75%の方が好意的な回答を寄せるなど、混乱は何も無く、むしろ「合ったほうが自然」だと捉えられたと言えるだろう。何より”ジョジョ”の方が「呼びやすい」のも事実。(これを機会に、当サイトでも「ジョジョファン」という言葉を気兼ねなく使用できるようになった。)

ちなみにコミックス表紙のロゴは、これまでと変わらず「スティール・ボール・ラン」のみだが、5巻からはカバーを外した表紙や扉ページに、しっかりと『ジョジョの奇妙な冒険 Part7』の文字が刻まれている。

荒木飛呂彦の奇妙な交友関係

月刊連載で少し余裕があるのか、対談や私的パーティなどに出席、漫画以外での荒木先生の人柄が垣間見ることが出来た。

大亜門「太臓もて王サーガ」


本編でのジョジョネタ連発と、コミックスの巻末漫画の「ダメだぁ ジョジョネタしかうかばね――!!」で、重度のジョジョマニアっぷりをさらけ出した、大亜門先生の無敵鉄姫スピンちゃん(全1巻)の打ち切りから1年、再びWJに帰ってきた大亜門先生のギャグ漫画
「太臓もて王サーガ」は、吹っ切れたようなパロディの連発、そしてほぼ毎回登場する、ジョジョマニアのジョジョマニアによるジョジョマニアのための「ジョジョネタ」の数々。


まず第1話から「タルカスの生絞り」ネタを披露(右)。そもそもタイトルからして「ハロー来訪者」
その後もジョジョネタはエスカレートし、キャラが徐々に奇妙な感じになったりジョジョネタ専用キャラ「麻仁温子」(見た目はまんま徐倫)を登場させたりと、チャリオッツ・レクイエムもスッ転ぶくらいの「暴走状態」に突入。とても紹介できる量では無いので、真珠の趣味部屋さんの「太臓もて王サーガ感想の部屋」を読んでいただきたい。
2006年も、ジョジョネタとギャグによる真空の嵐を巻き起こすか、それとも火山の火口へ突っ込むのか…。どちらにせよ、『苦難の道』を歩むのは間違いないであろう大亜門を、応援して止まない。

その他、印象深かった話題

面白いネタだけ取り上げるので全てが印象深い、と言えるが、そこから特にインパクトのあったネタを、個人的にピックアップ。


こうして2005年も…………

ほとんどの人々にとって

いつもの年と同じように

あたり前に…

すぎていった

『2005年 完』


そして!

2006年に TO BE CONTINUED…!!

2006年に予定されている出来事を、簡単に紹介。