2006年の@JOJO記事総マトメ & 2007年に向けて… 『ジョジョの奇妙な出来事 2006』


#追記(01/08):2006年のマトメ、決着ゥゥ――――ッ!!


2006年の@JOJO記事総マトメ & 2007年に向けて
『ジョジョの奇妙な出来事 2006』


ウルジャンへの移籍2年目で、絵柄も面白さも”進化”し続ける『スティール・ボール・ラン』!!



ウルジャンへの移籍から2年目を迎えた『スティール・ボール・ラン』は、毎号61P~63Pの特大ボリュームで掲載され、コミックスも年4冊ペースで発売。掲載位置も常に先頭付近をキープし続けている。また、携帯サイト「集英社マンガカプセル」でも『スティール・ボール・ラン』の配信が開始された

2006年の『SBR』は、明らかに以前よりも『濃密』になった。絵柄は7巻以降から、より写実的な描写が使われるようになり(1巻と10巻の表紙を並べるとかなり違う)、物語も、週刊少年ジャンプでは掲載出来ないハードな描写が盛り込まれ、キャラクターは単純な善悪の範疇を超えた「生き様」を見せつける。特に、コミックス8巻で登場した「リンゴォ・ロードアゲイン」は、これまでラスボスだけが持つとされてきた「時間を操る能力」を操り、公正なる果たし合い、漆黒の意思による殺人、それに勝利する事での精神の成長「男の世界」を説く。リンゴォとの異常なまでの緊張感に包まれた決闘は、その後のキャラクターの成長も含めて、『SBR』という物語の、大きなターニングポイントだったと言えるだろう。

現在ウルジャンは、『SBR』、『皇国の守護者』[AA]、『天上天下』、『銃夢』、『忍空』、『BASTARD!!』などの人気連載陣に、6月号からは『バイオメガ』も加わり、雑誌として非常に読み応えのあるラインナップとなっている。特に『皇国の守護者』は、「2006年の注目のマンガ」としてよく名前が挙げられた。それだけに、ウルジャン自体が相変わらずなかなか見かけない(コンビニにも入荷は殆ど無い)のが悔やまれる。2007年は、ウルジャンの一層の販売拡大にも期待したいところ。

2006年 スティール・ボール・ラン掲載状況まとめ
SBR掲載号 / SBR感想 ページ 掲載順 備考
UJ2月号(1月19日発売) / SBR感想 63P 1
UJ3月号(2月18日発売) / SBR感想 63P 3
ジャンプコミックス『スティール・ボール・ラン』 7巻(3月3日発売)
UJ4月号(3月18日発売) / SBR感想 63P 2
UJ5月号(4月19日発売) / SBR感想 63P 1 表紙、ピンナップイラスト
ジャンプコミックス『スティール・ボール・ラン』 8巻(5月2日発売)
UJ6月号(5月19日発売) / SBR感想 63P 2 『SBR』ポストカード
UJ7月号(6月19日発売) / SBR感想 63P 2
UJ8月号(7月19日発売) / SBR感想 61P 1 表紙
UJ9月号(8月19日発売) / SBR感想 47P 1 ピンナップイラスト
ジャンプコミックス『スティール・ボール・ラン』 9巻(9月4日発売)
UJ10月号(9月19日発売) / SBR感想 51P 3
UJ11月号(10月19日発売) / SBR感想 63P 1
ジャンプコミックス『スティール・ボール・ラン』 10巻(11月2日発売)
UJ12月号(11月18日発売) / SBR感想 61P 1 コミックス収納BOX
UJ1月号(12月19日発売) / SBR感想 63P 4

※「SBR」コミックス11巻は、2007年3月2日発売予定。

対談、コラボ企画、TV・ラジオ出演、そして講演…、マンガ以外でも大活躍の荒木飛呂彦先生!!

今まで、どちらかというと、「岸辺露伴のようなミステリアスで怖い存在」、というイメージのあった荒木先生。しかし2006年という年は、まるでそんなイメージを自ら打ち破ろうとされているかのように、対談やコラボ企画、TVやラジオへの出演などに積極的に参加、様々なメディアで荒木先生の姿やコメントを見ることができた(毎月61~63Pの連載をこなしながら!!)。この1年で、荒木先生に対するイメージも随分変わったのではないだろうか。

【特別対談】

【コラボレーション】

【TV、ラジオ出演】

【講演】


  • サタデープログラム 荒木飛呂彦講演「漫画家という仕事」
    2006年6月24日、愛知県名古屋市にある東海中学・高等学校で行われた、学校主催のイベント「サタデープログラム」に、荒木飛呂彦先生が講師として参加。生の荒木先生による講演という、これを逃すともう2度と無いかもしれないイベントに、全国からジョジョファンが集結(私も大阪から参加した)、整理券を求める行列は朝8時半の時点で何と800人を超え、最終的には1500人収容の講堂はジョジョファンで満員御礼となった。そして12時45分、荒木先生が登場した瞬間、会場からは割れんばかりの拍手。ペンを持てば会場を揺るがすほどのどよめきが走る。最初から最後まで熱気に包まれたディ・モールト楽しい講演は、時間にして約1時間20分の出来事。それは、荒木ファンにとって、一生涯忘れられない「黄金体験」となった。

【祝賀パーティー】


  • 荒木先生執筆25周年祝賀パーティー文芸ジャンキー・パラダイス
    荒木先生の執筆25周年を記念して、都内某所で開かれた、荒木先生のプライベートな祝賀パーティーに、文芸ジャンキー・パラダイスのカジポン・マルコ・残月さんらが参加、荒木先生と一緒に「ジョジョ立ち」を行った。そのお返しとばかりに、荒木先生も46歳とは思えない、エネルギッシュな『エアギター』を披露した。一ファンがこのような場に招待されるなど、普通、有り得ない事だろう。荒木先生の、ファンを本当に大切にする優しさと、「エアギター」という離れ業までやってのける若さがあるからこそ、『ジョジョ』はこんなにも面白いのだと、言葉でなく心で理解できた、素晴らしい出来事だった。

大亜門、大暴走!!

大亜門先生のギャグマンガ『太臓もて王サーガ』。ジョジョパロがほぼ毎号登場する為(元ネタ解析は太臓もて王サーガ感想の部屋を参照)、「@JOJO」としては、よほどの事でないと取り上げない、と、決めていたのだったが、2006年は「よほど」どころか、「とんでもない事」だらけの一年だった。

まず、ジョジョ6部の「アオリ」ネタや、物議をかもした「文庫版ジョジョ5部のフーゴのセリフ」が登場など、まるでジョジョマニア度を試すかのようなパロディ攻勢。話題は作品の外にも飛び火し、荒木先生宅のパーティに招かれたと巻末コメントで明らかにしたかと思うと、その様子をコミックス2巻の「おまけマンガ」で描くという大暴走。帯には荒木先生からの有り難い応援コメント(?)まで付けられた。その後も、今度は荒木先生にイタリア料理を御馳走になるなど、荒木先生との親密度は増していく。


そして、「赤マルジャンプ」の番外編で、何と、荒木先生との奇跡のコラボが実現コミックス5巻[AA]に収録済!!)、いつもパロディされる側だった荒木先生が、逆に「もて王」キャラのパロディを描くという有り得ない事態に、作者も読者も燃え尽きるほどヒート。そして連載1周年を記念して行われた、「太臟もて王サーガ」第一回キャラクター人気投票は、「登場キャラ以外の投票も認める」と公言していたため、「規格外」な投票の連続(これは次のコミックス6巻に収録されるので、必見!!)。12月に発売されたコミックス5巻では、「荒木先生執筆25周年祝賀パーティー」の様子を描くなど、今や、”絶好調! 誰も亜門を止めることはできない。”といった状態。(細かいネタだが、 NDS『JUMP ULTIMATE STARS』TVCM「時空超越編」では、太臓とディオが夢の競演(?)を果たした)

そんな大先生を応援するのか(それともけん制か?(笑))、荒木先生も『SBR』の作中に、”ダイアモン”の文字を忍ばせるなど、2007年も大先生と荒木先生の「奇妙な友好関係」から目が離せそうにない。ちなみに次の『もて王』6巻は、『SBR』11巻と同じ、2007年3月2日に発売が予定されている。「君は「引力」を信じるか? 人と人の間には「引力」があるということを……」

フィギュアにゲーム、2007は劇場アニメも公開… 広がる『荒木先生執筆25周年記念プロジェクト』

1981年、第20回手塚賞準入選作品『武装ポーカー』(『ゴージャス★アイリン』[AA]収録)でデビューしてから、ちょうど25周年を迎えた2006年は、マンガ以外での『ジョジョ』関連商品が相次いで発表された。特に、PS2用ソフト『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』と、2007年2月公開予定の劇場用アニメ『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』を中心とした「ファントムブラッド共同プロジェクト」は、荒木先生やお笑い芸人スピードワゴンも登場する大々的な記者発表会が行われ、各種メディアで『ファントムブラッド』の文字が踊った一年だった。

そして、『ジョジョ』20周年を迎える2007年も、2月には劇場用アニメ(特典付き前売り券発売中!!3月にはカードゲームが予定されており、2006年以上の盛り上がりが期待される。

【発売済み】

その他、印象深かった話題など

上で紹介した以外で、当サイトで注目を集めた記事を紹介。


こうして2006年も…………

ほとんどの人々にとって

いつもの年と同じように

あたり前に…

すぎていった

『2006年 完』


そして!

2007年に TO BE CONTINUED…!!

2007年に予定(&期待)されている出来事を紹介ッ!

関連:

  • 『ジョジョの奇妙な出来事2003』
    「ストーンオーシャン」完結、週刊少年「荒木飛呂彦」、パリ個展「JOJO IN PARIS」、「ウルトラジャンプ」、ジョジョ立ち
  • 『ジョジョの奇妙な出来事 2004』
    荒木飛呂彦新連載『スティール・ボール・ラン』、集英社リミックス、ジョジョネタ続々発覚、朝目新聞 & 文芸ジャンキー・パラダイス
  • 『ジョジョの奇妙な出来事 2005』
    『SBR』ウルジャンに移籍、ロゴに『ジョジョの奇妙な冒険 Part7』が追加、荒木飛呂彦の奇妙な交友関係、大亜門「太臓もて王サーガ」